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MercedesBenz C220d(W206)室内異音低減作業 その③

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

この度、東京都にお住まいのお客様より MercedesBenz C220d(W206)において、センターコンソール付近、エアコン吹き出し口、運転席側フロントドアからの異音でお困りとのことで室内異音低減作業をご用命頂きましたので、4回に分けて以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介致します。

センターコンソール奥
②センターエアコン吹き出し口
③運転席足元キックパネル
④運転席側フロントドア
⑤運転席側メータ付近インテリアパネル

前回はセンターエアコン吹き出し口及び運転席足元キックパネルにおける作業をご紹介致しましたが、今回は第3回目として、運転席側フロントドアから発生していた異音対策の様子をご紹介致します。

※センターコンソール作業はこちら ⇒ W206 C220d異音対策作業①
※エアコン吹き出し口作業はこちら ⇒ W206 C220d異音対策作業②

今回作業の様子をご紹介致しますフロントドアですが、W205 CクラスやW213 Eクラスにおける定番の異音発生箇所であり、原因は異音処理されていない純正の配線によるものとなります。

この度のW206においてもW205などと同様に配線が接触する音が発生しておりましたが、加えて内部からビリビリというビビリ音も発生しておりました。

因みに、ドアライニングを手で叩いても異音は発生しないので、原因はライニング側では無くドア側にあると考えられます。

ということで、対策し慣れた配線によるものに加え、ドア側に異音の原因となる箇所があるであろう予想のもと作業に入りました。

では、作業に入りますが、ドアライニングを取り外して内部を確認致します。

やはり基本構造はW205やW213と同じであり(スピーカーがドア側に付いているのは大きな違いですが)、配線の取り回しなども同じでした。

そして、異音の原因となる配線に関しても全く同様であり、ドア前方部に異音対策されていない裸の配線が通っており、この配線がドアの樹脂パネルに接触することで音が出ていると考えられます。

原因の一つはすぐにわかりましたので、続いて内部から聞こえてきたビビリ音の原因を探るために、ドアの樹脂パネルを隈なく叩いていくと、1箇所ビビリ音が発生する箇所が見つかりました。

異音の原因である配線の接続カプラーを固定している樹脂パーツ(台座)の固定が甘く、音が出ておりました。

メーカー側が配線において異音対策を行っておらず、台座のパーツの固定も甘いので、もしかするとこの一式のパーツは仕向け地によって付いていたり付いていなかったりするパーツなのかもしれません。

その他には異音の原因となりそうな箇所がありませんでしたので、対策を行います。

まずは台座の樹脂パーツですが、ガタがありますので、ガタが出ない様に、そして接触して音が出る部分に対策を施します。

上記対策を行った上でドアに取り付けましたところ、手で叩いても音が出なくなりましたので、この部分はOKです。

続いては、裸の配線に対してTESAテープで対策を施した上で、段差等で動かない様に適宜固定します。

これで配線からも異音は出ないはずです。

そして、改めてその他に異音の原因となりそうな箇所が無いか確認した上で、ドアライニングを取り付けて試走を行いましたところ、、、

無事に配線からの異音とドア内部からのビビリ音は解消したものの、まだドアライニング前方から稀に小さなビビリ音が聞こえてきます。。。

どうも、対策を行ったビビリ音が無くなることで、隠れていた音が聞こえる様になった様です。

そこで、ガレージに戻ってドアライニングを手で叩いても異音は発生しない為、何度も走行を重ね検証を行いますが、そのビビリ音が発生した際にドアライニング前方を軽く手で押さえると音が無くなることがわかりましたので、やはりドアライニング起因の音が出ている様です。

ということで、改めてドアライニングを取り外し、今度はライニング側を確認します。

防音材を剥がして確認してもライニング前方部分に異音の原因となりそうな箇所はありませんでしたので、異音の原因はライニング端部がボディーと接触して音が出ているとしか考えられません(本車両におけるライニング端部はドアを閉めるとウェザーストリップに押さえつけられる部分ですので音は出にくいと考えていましたが)。

そこで、ライニング前方端部のボディーと接触している部分にエプトシールを張り付ける対策を行います。

そして、上記対策を行った上でライニングを車両に取り付けて試走を行いましたところ、、、

ライニング前方から発生していた小さなビビリ音も無事に解消致しました。

上述致しました様に、ドアライニングの端部はドアを閉めた状態では前側、下側、後ろ側共にウェザーストリップと接触して押さえ付けられますが、前側の面圧が相対的に弱くてビビリ音が出てしまっていたのだと考えられます。

とにかく、これにて運転席側フロントドアから発生していた異音は綺麗に解消致しましたので、残るは運転席側メータ付近のインテリアパネルからのビビリ音のみとなります。

その運転席側メータ付近インテリアパネルからの異音対策の様子は次回ご紹介致します。

では、失礼致します。

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