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MercedesBenz C220d(W206)室内異音低減作業 その①
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、東京都にお住まいのお客様より MercedesBenz C220d(W206)の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、今回より作業の様子をご紹介して参ります。
MercedesBenzのW205型のCクラスにおいては何度も異音低減作業を実施させて頂いておりますが、W206型においては初めて作業をさせて頂きました。
W205のCクラスやW213のEクラスにおいては、メーカーによる各部異音対策が甘い印象を持っておりましたが、W206においても設計思想に変わりが無い様で、試走においても複数個所から異音が発生してしまっており、実際に異音対策作業を行いましても、やはりメーカーによる設計段階の異音の抑え込みは少し甘い印象を持ちました。
さて、今回作業をご用命頂きましたお客様は、新車で購入後1年程前から荒れた路面走行時に、センターコンソール付近からの配線が当たるような音、エアコン吹き出し口からのビビリ音、そして運転席フロントドア付近からのビビリ音でお困りであり、ディーラー様含めお住まいである関東近郊の業者様に対策のお願いをしたものの対応して頂くことができず、弊社に作業のご相談、ご依頼を頂きました次第で御座います。
そして、作業の開始当日に弊社までお越し頂きまして、お客様と共に同乗確認致しましたところ、以下の箇所からの異音を確認致しました。
①センターコンソール奥
②センターエアコン吹き出し口
③運転席足元キックパネル
④運転席側フロントドア
⑤運転席側メータ付近インテリアパネル
ということで、上記箇所における異音の解消に向けて対策作業を行いましたので、作業の様子を4回に分けて順にご紹介して参ります。
今回はその①として、センターコンソール奥から発生していた異音対策を行いました際の様子をご紹介致します。
今回ご紹介致します、センターコンソール奥からの異音においては、お客様が仰る通り荒れた路面を走行致しました際に、配線が内装にあたるような音がしておりました。
異音は明らかにセンターコンソールの内部から聞こえてきますので、まずはセンターコンソールを取り外して内部の確認を行います。
ここまでバラした段階では異音の原因となりそうな箇所はございませんので、更に奥まで確認すべくどんどん部品を取り外していきます。
センターコンソールのパネル類を全て取り外した段階で原因と考えられる箇所が見つかりました。
コマンドシステムのユニットの配線が異音処理されておらず裸のまま置かれている様な状態で、手で触るとインテリアパネルに当たって音が出ている状態でした。
W205やW213においてもコマンドシステムユニットの配線は異音処理されておらず異音が発生するケースが多いですが、W206においても同様に異音処理されていないので、異音が発生してしまっている車両も多いかもしれません。
そこで、ユニットを引き出し、配線にTESAテープを巻き付けて対策を行います。
そして、配線が動かない様に工夫をしながらユニットを元に戻します。
これで配線を手でゆすっても音は出ない様になりました。
あとは取り外したパネル類を元に戻していきますが、センターコンソールのサイドパネルにおいて、走行中に異音は発生しておりませんでしたが、体重をかけると『ギシギシ』と低級音が出ておりましたので、同時に対策を行います。
メルセデスではパネルからのギシギシという音が出るケースも多いですが、取り付け部分の金属クリップに対策を施すことで収まることが多いので、今回も金属クリップ全てのに不織布を張り付けて対策を行います。
上記対策を行った上でサイドパネルを取り付けたところ、体重をかけてもギシギシという異音は発生しなくなりました
そして、センターモニター含めて全てのパーツを取り付け、試走を行いましたところ、、、
無事にセンターコンソール奥から発生していた異音は解消していることが確認できました。
これでお客様のお困りでありました異音の一つが解消しひとまず安心ですが、まだ他の箇所からの異音で騒がしい状態ですので、どんどん対策を進めます。
次回はセンターエアコン吹き出し口及び運転席足元キックパネルにおける異音対策作業の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
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