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ダイアトーンサウンドナビ、フォーカルスピーカー搭載 メンテナンス多数 MAZDA RX-8 納車整備 PPF位置調整及びバッテリー交換
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
先日にご成約のご報告させて頂き、お客様の元へご納車をさせて頂きました『ダイアトーンサウンドナビ、フォーカルスピーカー搭載 メンテナンス多数 MAZDA RX-8』ですが、ご納車前整備のオプション作業として以下の作業をご用命頂きました。
①エンジンマウント交換
②パワープラントフレーム位置調整
③バッテリー交換
そこで、上記作業を順次ご紹介しております。
前回はエンジンマウント交換の様子をご紹介致しましたが、今回は②パワープラントフレーム位置調整及び③バッテリー交換作業を行いました際の様子をご紹介致します。
※エンジンマウント交換はこちら ⇒ MAZDA RX-8納車前整備①
RX-8における特徴の一つであるPPF(パワープラントフレーム)ですが、PPFはエンジン(ミッション)とデフを繋いでいる構造体で、通常よりもデフマウントスパンを大きく取ることができる為、駆動の入力が入った際のデフの首振り現象を抑えることができ、結果的にダイレクトな駆動フィーリングを得ることができるというものです。
そして、このPPFはエンジン(ミッション)とデフを繋ぐパーツで別体式となっている為、RX-8では位置(高さ)の調整ができるようになっており、もちろんマツダによる基準値が設定されています。
今回、エンジンマウントを交換をご用命頂きました際に、エンジンマウントを交換することでPPFの高さが変わることになるのでPPFの高さが基準値内に収まるのか確認しようと考え、実際に計測を致しましたところ、サービスホールのあるブレース下端からフレームまでの高さの基準値が48.4mm~56.4mmに対して35.5mmとなっており基準値を大きく下回っておりました。
つまり、パワープラントフレームが基準値よりも随分下がってしまっており、エンジン(ミッション)とパワープラントフレームが凹の様な形になってしまっているということになります。
ミッションとデフを結ぶプロペラシャフトはユニバーサルジョイントなので、そのままでも大きな不具合は無いと考えられますが、基準値から外れていると良いことは絶対に無いので、その旨お客様にご説明をさせて頂き、エンジンマウント交換と同時にPPFの高さ調整もご用命を頂きました次第で御座います。
ということで作業に入りますが、PPF前端部分のミッションと固定する部分で調整を行う構造となっており、ミッションとPPFはナット4ケで固定されている為、ミッションのできるだけPPFに近い位置をフロアジャッキで支えた上で、ナット4ケを緩めます。
ナット4ケを緩めましたら、ミッションを支えているフロアジャッキの高さを調整し、ブレース下端からフレームまでの高さの基準値内に収まる様にします。
PPFを固定しフロアジャッキを降ろすと、エンジン(ミッション)、PPFの全体が少し下がりますので、何度も調整を繰り返し、最終的に基準値のほぼ中央値となる52.5mmになる様に調整を致しました。
これでPPFの高さはOKですので、最後に緩めたナット4ケを規定締め付けトルクである126~154N・mの中央値である140N・mで締め付ければ作業は完了となります。
調整前はPPFとブレースまで少ししか隙間がありませんでしたが、調整後はしっかり隙間ができており、PPFの位置がかなり上がったことがわかります。
PPFの高さ調整はパーツ交換の様に大きくフィーリング等が変わるものでは無いかもしれませんが、『基準値外』というのは良いことではありませんので、『基準値内』となることで、お客様に気持ち良くお乗り頂けることかと存じます。
PPF位置調整に続いては、バッテリー交換作業となります。
バッテリーはまだ問題無く使用可能な状態ではありましたが、前回交換から約3年半経過していることもあり、お客様とご相談の上、BOSCH製の新品バッテリー(PSR-85D26L)に交換致します。
交換自体は簡単な作業となりますが、マイナス端子⇒プラス端子の順に端子を取り外し、固定しているステーを緩めて古いバッテリーを取り外します。
そして、バッテリートレーを軽く清掃した後に、新しいバッテリーに交換日を記入した上で車両に載せ、固定ステーを取り付け、プラス端子⇒マイナス端子の順で端子を取り付ければ完了となります。
交換後は、セルが今までよりも勢い良く回る様になり、『キュキュン、ブーン』と一瞬でエンジンが始動する様になりました。
これで当分はバッテリーに関してもご心配不要でお乗り頂けるかと存じます。
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以上、前回のエンジンマウント交換、今回のPPF高さ調整及びバッテリー交換作業と2回に分けてご用命頂きましたオプション作業をご紹介致しましたが、次回は、お客様にご納車後も安全且つ安心してドライブを楽しんで頂く為に、弊社におきまして全車両に行っておりますご納車直前整備の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
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