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ご依頼作業:MercedesBenz E350 ステーションワゴン(S212後期モデル)異音低減作業
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、千葉県にお住まいのお客様よりMercedesBenz E350 ステーションワゴン(S212後期モデル) の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、作業の様子をご紹介致します。
さて、お客様は走行中や段差を通過する際にサンルーフから発生する大きな異音でお困りとのことでご相談のご連絡を頂戴致しました。
メルセデスにおけるサンルーフ廻りの異音のご相談及び対策作業実績は多く、私が経験した発生原因としては3つあり、多いケース順にいくと、1つ目はサンルーフの当たり不良による軋み音、2つ目はサンルーフスライドレールのゆがみによる軋み音、3つ目はルーフに取り付けられている補強ブレースのゆがみによる軋み音となります。
今回の車両においては、お電話にて異音が発生するタイミングや発生している音をお伺いした限り、上記3つ目の補強ブレースのゆがみによる軋み音であると推測し、作業を承りました。
尚、本車両のお客様は千葉県にお住まいと大変遠方であり、お仕事の関係で弊社までお客様自身がお越し頂くことが困難とのことで、私が千葉県まで新幹線にて移動し車両のお引き取りに伺いましたが、現地にてお客様と同乗走行を行い事象を確認致しましたところ、やはり補強ブレースからと考えられる異音でした。
因みに、千葉県から大阪府の弊社までの高速道路移動中もサンルーフから『バキバキ』と非常に大きな音が鳴っており、これではお客様も楽しいドライブどころでは無かったと思います。。。
ということで、弊社ガレージに戻ってきてから早速サンルーフの異音対策作業を始めます。
異音の原因と考えられる補強ブレースはフロント側のサンルーフとリア側のパノラマルーフの間のルーフに取り付けられているので、まずはルーフライニングを下にズラす必要があります。
そこで、ラゲッジルームライニングやBピラーライニングを取り外し、、、
アシストグリップを取り外すとようやくルーフを下にズラして補強ブレースを確認することができる様になります。
この補強ブレースは多数のボルトにてルーフにある別の補強部材に固定されており、車体がねじられる様な入力が入ると、このブレースに力が加わることで軋み音が出ていることが予想できます。
従いまして、検証としてこの補強ブレースを固定している全てのボルトを緩めてブレースに加わる力をフリーにした状態で走行を行いましたところ、あれほど大きかった音はピタッと止まりましたので、予想通りこの補強ブレース本体からの異音で確定です。
尚、この補強ブレースからの異音に関しては既に2度の対策を行った経験(その際の作業の様子はこちら)があるので対策方法もわかっているのですが、補強ブレースの固定ボルトを全て緩めたあとに、車体中心部分から外側に向かって順次ボルトを締めつけていきます。
ボルトによるブレースを締め付け時にブレース本体に加わる応力を少しでも逃がすイメージです。
そして、全てのボルトを締め終えた上で試走を行いましたところ、、、
あれほど大きくバキバキ鳴っていた異音は綺麗さっぱり解消致しました。
ということで、これにて異音対策としてはOKですので、あとは外したパーツを元に戻していき、車両の清掃を行いましたら作業は完了となります。
車両のお引渡しに際しては千葉県よりお客様にご来店頂きましたので、お客様と確認のための同乗走行を行いましたところ、異音が解消していることをご確認頂き、大変お喜び頂けました。
お客様はこの異音のために車両を手放すこともお考えとのことでしたが、異音が解消し気持ち良くドライブできるようになったとのことで、まだまだ当分は乗り続けたいと仰っておりました。
異音のために気に入っている車両をお手放しになるのは大変悲しいことですので、お役に立てて何よりで御座います。
大変遠方でございます千葉県より作業をご依頼頂きましたK様、誠にありがとう御座いました。
引き続き快適なカーライフをお送り頂いております事を心より祈念申し上げます。
以上、今回はMercedesBenz E350 ステーションワゴンにおける異音対策作業の様子をご紹介致しましたが、異音低減作業のご紹介が溜まっておりますので、次回も引き続き異音低減作業の様子をご紹介致します。
次回からは、TOYOTA CROWN ATHLETE(GRS200)における異音対策作業の様子となりますが、弊社で一度異音低減作業を実施致しましたものの、以前作業をさせて頂いた部分とは異なる箇所からの異音が気になる様になってしまったとのことで、再度作業をご依頼頂きました車両となります。
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では、失礼致します。