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VOLVO V60 Cross Country 室内異音低減作業 その③
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、京都府にお住まいのお客様より VOLVO V60 Cross Country におけるラゲッジルーム周辺及びダッシュボードからの異音でお困りとのことで室内異音低減作業をご用命頂きましたので、4回に分けて以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介しております。
①バックドア
②左右ラゲッジルームライニング周辺
③左右Dピラー
④ラゲッジルーム下
⑤ラゲッジルーム上部ライニング
⑥左右Cピラー
⑦ダッシュボード上セキュリティーインジケーター
⑧運転席メーター奥
前回はラゲッジルーム側面及びDピラー周辺の作業をご紹介致しましたが、今回は前回作業の引き続きとして、ラゲッジルーム下及びラゲッジルーム上部ライニング、そしてCピラーライニングから発生していた異音対策の様子をご紹介致します。
※バックドア作業はこちら ⇒ VOLVO V60 CC異音対策作業①
※Dピラー周辺作業はこちら ⇒ VOLVO V60 CC異音対策作業②
では早速作業のご紹介に入りますが、まずはラゲッジルーム下の対策から行います。
ラゲッジルーム下からは段差を通過する度に何か軽いものが動く『カシャカシャ』という異音がしておりました。
上記画像はラゲッジルームライニングに加え、ラゲッジボードを取り外したところですが、如何にも異音の原因となりそうな箇所がすぐに見つかりました。
純正の配線が固定されるべき箇所で固定されておらず、フロアに置きっぱなしの状態となってしまっており、振動で配線がボディーに当たって異音が出ていた様です(これも前回のDピラー周辺と同様に生産時の取り付け不良と考えられます)。
そこで、配線にTESAテープを巻いて対策した上で、本来固定されるべきクリップへの固定に加え、純正ハーネスへの適宜固定を行い、異音が出ない様にします。
上記箇所以外にはラゲッジルーム下で異音の原因となりそうな箇所はありませんでしたので、これでラゲッジルーム下の対策はOKです。
続いて、ラゲッジルーム上部ライニングにおける対策を行います。
ラゲッジルーム上部ライニングはDピラーライニングに繋がる部分ですが、段差通過時に『バシャン』という異音が発生しており、Dピラーライニングと同様にライニングの取り付けが甘く、手で叩いただけで走行時と同じ『バシャン』と音が出ておりました。
上の画像はライニング裏側ですが、まずすぐにわかるのは本来あるべき固定クリップが一つありません(左から2番目のクリップ)。
これも一つの原因ではありますが、その他ボディーに接する部分からも音が出ておりますので、緩衝材を各部に張り付けて対策を行います。
以上でラゲッジルーム上部ライニングにおける対策も完了ですので、続いてラゲッジルームにおける最後の作業となるCピラーライニングにおける対策を行います。
Cピラーライニングは、Dピラーなど他のライニングと同様に取り付けが甘く、段差で異音が発生しており、やはり取り付け状態で手で叩くだけで異音が発生しておりました。
従いまして、対策内装も他のライニングと同様に取り付け剛性を高めることと、ボディー及び他のライニングと接する部分に緩衝材を張り付けて対策を行います。
これにてラゲッジルーム周辺における対策は全て完了となりますので、取り外したライニング類を取り付けていきますが、取り付けに際しても異音が発生しない様に最新の注意を払いながら取り付けていきます。
そして、全てのパーツを取り付けた上でいよいよ試走を行いましたところ、ラゲッジルームから発生していた様々な異音は無事に解消していることが確認できました。
ここまでの作業となる、バックドア及びラゲッジルーム周辺の対策を行うことで、走行時におけるリア廻りの異音がすっかり無くなり、一気に快適になりました。
また、段差を通過した際のリア廻りからの異音が無くなることで、リア廻りの剛性が高くなった様に感じ、乗り味も向上したことが体感できます。
これでリア廻りにおける異音対策は完了となりますが、リア廻りが静かになることで、よりダッシュボードからの異音が良く聞こえる(気になる)様になりました(笑)
ということで、次回はダッシュボードからの異音対策の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
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