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走行距離29,000km ハルテックフルコン 20周年モデューロサスペンションなど希少パーツ多数 HONDA BEAT 納車整備 エンジンオイル、オイルフィルター交換

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

一昨日より急に気温が下がり、ついに秋が訪れた様に思います。

昼間でも太陽の元で気持ち良く過ごすことができ、朝晩は涼しいと思えるぐらいですね。

弊社で多く扱うBEATなどの車は暑さに強くないので、夏の間はいろいろな面で大変気を遣うのですが、ようやく車にとってツライ季節が過ぎ、一つの懸念が減ったという感じです。

体的にも、毎日汗だくで作業をしていた日々から解放されるかと思うと、本当に嬉しくなります。

また、秋はドライブが本当に気持ち良い季節です。

エアコンを使わず窓を開けて、外の空気の匂いや直接聞こえるエンジン音、エキゾーストサウンドなどを感じながらのドライブは最高ですので、皆様方におかれましても寒くなるまでのこの良い季節を存分にお楽しみ頂ければ幸いに存じます。

さて、、、

前々回のブログにて、静岡県にお住まいのお客様よりご成約のご報告をさせて頂きました『走行距離29,000km ハルテックフルコン 20周年モデューロサスペンションなど希少パーツ多数 HONDA BEAT』ですが、ご納車前整備のオプション作業としてエンジンオイル交換、オイルフィルター交換、デントリペア作業をご用命頂きました。

そこで作業の様子をご紹介して参りますが、今回はエンジンオイル及びオイルフィルター交換の様子をご紹介致します。

尚、ご成約の順序と致しましては、『カスタマイズ多数 エアコンR134a/ECU OH/メーターOH/外装オールペンなどメンテ多数 HONDA BEAT』の方が先にご成約を頂きましたものの、オプション作業内容の関係で先に本車両のご納車をさせて頂くこととなりましたので、作業のご紹介も先に実施させて頂くことと致しました次第で御座います。

さて、、、

エンジンオイル交換作業のご紹介に入りますが、BEATにおけるエンジンオイルの交換は、エンジン下部オイルパンのドレンボルトからオイルを抜いた上で、リアバルクヘッドにあるオイル注入口からオイルを入れることになりますので、はじめにリアバルクヘッドにあるオイルフィラーキャップを外してからオイルドレンボルトを緩めてオイルを排出します。

尚、ドレンボルトを緩めるにはリアをジャッキアップした方が作業し易いですが、BEATのオイルドレンはオイルパン後端にありますので、しっかり古いオイルを排出する為にも、ジャッキアップせず車体を水平状態にして作業を行います。

時間をおいて古いオイルを抜ききりましたら、ドレンボルトパッキンを新品に交換した上で、規定トルクの40N・mにてドレンボルトを締めます。

BEATのオイルパンはアルミ製ですので、オーバートルクで締め付けるとネジ山が舐める可能性がありますし、逆にトルクが足りないと走行中にドレンボルトが脱落してしまうリスクがあります為、ドレンボルトは規定トルクで締め付けることが重要です。

規定トルクでドレンボルトを締め付けました後にパーツクリーナーでオイルパンを綺麗にしましたら、オイルの排出は完了となりますので、続いてオイルフィルターの交換作業に入ります。

尚、BEATのオイルフィルターはエンジン前側にありますので、車体下に潜り込んで古いオイルフィルターを外します。

オイルフィルターは物凄く硬く締め付けられていることもありますが、締め付け規定トルクは10~14N・mなので、本来は締め付けをそれほど強くしてはいけないものです。

本車両は軽い力で緩めることができましたので、しっかり規定トルクで締め付けされていたことがわかり、こういった部分からも前に作業をされた方の作業クオリティーを伺い知ることができます。

話が少しそれましたが、弊社にて使用するオイルフィルターはお客様からのご指定が無い限りホンダ純正互換品となるHAMP製フィルターを用います。


※装着されていたフィルターもHAMP製ですのでディーラー様で交換されたことがわかります

オイルフィルターはエンジンオイル内の不純物を取り除くという役割に加え、エンジン油圧など大事なパラメーターにも影響する重要なパーツの一つですので、弊社では安い粗悪品のオイルフィルターでは無く信頼性の高いHAMP製の使用をご提案させて頂いております。

尚、新しいオイルフィルターの取り付にあたりましては、正確な締め付けトルク管理の為にパッキンにオイルを塗布することと、少しでも早くオイルがエンジンに行き渡る様にオイルフィルター内に新品オイルを満たしておきます。

フィルター内に新品オイルを満たしてから取り付ける理由と致しましては、オイルを抜いた後でもエンジンには油膜が残っておりエンジンを始動するとオイルはすぐに行き渡るので実際には効果は大きくありませんが、可能な限りオイルが早く循環しエンジンにとって良い方向となる様にとの想い(やらないよりやった方が良いことは全て実施したい)から毎回必ずオイルフィルターにはオイルを満たした状態で取り付けている次第で御座います。

そして、オイルフィルターを取り付ける前にエンジン周辺を綺麗に清掃した上で、規定トルクの10~14N・mにおける中央値である12N・mでオイルフィルターを締め込みましたらオイルフィルター交換が完了です。

続いては、エンジンオイルの注入作業に入ります。

エンジンオイルは、HONDA純正ULTRA MILDオイル(SP 10W-30)を使用致します。

ホンダのエンジンには色々な意味でホンダ純正オイルが一番適していると考えており、粘度と致しましてもメーカー推奨が10W-30となりますので、お客様のご指定が無い限りはHONDA純正ULTRA MILDオイルをお薦めさせて頂いております。

※同じHONDA純正オイルであるULTRA LTD(5W-30)でも問題無いかと思いますが、多少なりともオイル消費のあるBEATのエンジンには、冷間時の粘度が少しでも高いULTRA MILDの方が適していると考えております

尚、エンジンオイルの注入はバルクヘッドのオイル注入口から行いますが、注入口からエンジンまで繋がっているオイルホースの内径が小さい為、溢れてしまわない様に少しづつオイルを入れていきます(本当に少しでも焦っていれてしまうとすぐに溢れてしまうので、ゆっくりゆっくり入れます)。

BEATのオイルフィルター交換時の規定量は2.7Lなので、約2.5L程注入した後にオイルレベルゲージにてオイルがUPPERとLOWERの間にあることを確認しましたら、一度エンジンを回してオイルをエンジン各部に行きわたらせ、オイルがオイルパンに落ちるまで5分程時間をおいてもう一度レベルゲージを確認します。

そうすると、少し減っているはずですので、あとは少しづつオイルを入れては時間をおいてレベルを確認して、、、という作業を繰り返し、レベルゲージのUPPERレベルになればエンジンオイル交換は完了です。

本来はLOWERとUPPERの間に油面があれば問題ありませんが、BEATはどの車両も多少のオイル消費がありますので、弊社では基本的にUPPERとなる様にオイル交換をしております。

最後に、もう一度エンジンを始動し、エンジンから異音が無いか、オイル漏れ、滲みが無いかを確認して問題無ければ、エンジンオイル交換作業及びオイルフィルター交換作業は完了となります。

これで静岡県までのご納車の道中も安心して向かうことができますし、ご納車後もBEATの醍醐味である高回転エンジンを安心してお楽しみ頂けるかと存じます。

以上、今回はエンジンオイル交換及びオイルフィルター交換作業の様子をご紹介致しましたが、次回は外注作業となりますがデントリペア作業のご紹介を致します。

では、失礼致します。

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