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ご依頼作業:LEXUS LX570(URJ200)室内異音低減作業 その⑤

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

この度、徳島県にお住まいのお客様より LEXUS LX570(URJ200)の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、前回より5回に分けて、以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介しております。

①フロント左右ドア
②リア左右ドア
③ダッシュボードセンターパネル付近
④ダッシュボード化粧パネル
⑤メーターパネル
⑥センターコンソール後端
⑦リアセンターコンソール
⑧リアシート足元カバー
⑨ラゲッジルームライニング
⑩バックドアライニング

前回はセンターコンソール後端、リアセンターコンソール、リアシート足元カバーにおける作業の様子をご紹介致しましたが、今回は最終回として、ラゲッジルーム及びバックドアから発生していた異音対策を行いました際の様子をご紹介致します。

※フロントドア作業はこちら ⇒ LEXUS LX570異音対策作業①
※リアドア作業はこちら ⇒ LEXUS LX570異音対策作業②
※ダッシュボード廻り作業はこちら ⇒ LEXUS LX570異音対策作業③
※リアシート廻り作業はこちら ⇒ LEXUS LX570異音対策作業④

今回ご紹介致しますラゲッジルーム廻りやバックドアからの異音に関しては、本車両に限らずSUVやステーションワゴンなどラゲッジルームが室内にある車両では本当に良く発生しており、段差通過時の『バシャン』といった音が剛性感低下や質感の低下に繋がってしまっております。

そこで、このラゲッジルームやバックドアから発生している異音を低減させることで、不快感を取り除くと共に、乗り味の向上を図りたいと思います。

では、早速作業の様子のご紹介をさせて頂きますが、まずはラゲッジルームライニングから発生していた異音対策の様子をご紹介致します。

上述致しました様に、段差を通過する度にラゲッジルームから『バシャン』という音が発生しており、原因としてはライニング内部からの場合と、ラゲッジルームライニング側の場合がありますが、本車両においてはラゲッジルームライニングを手で叩いて確認を致しますと2箇所から走行時と同様に『バシャン』という音が発生しておりました。

1箇所目は助手席側コンセントソケットで、固定が甘くガタがあり、異音が発生しておりました。

そこで、裏側から押してコンセントソケットを取り外し、ガタが出ない様に対策を施します。

この状態でライニングに取り付けますと、ピッタリとガタ無く取り付けることができ、手で叩いても音は出なくなりました。

2箇所目は運転席側ライニングの物入カバーで、こちらは脱着できる様になっておりますが、取り付けた際に固定が甘くガタがあり、音が出ている状態でした。

そこで、こちらも取り外してガタが出ない様に対策を施します。

上記対策を行った上でライニングに取り付けますと、手で叩いても音が出なくなりました。

この2箇所の対策を行った上でライニングを手で叩いても異音は全く出なくなりましたので、試走を行いますと、無事にラゲッジルームライニングからの異音は解消致しました。

また、この段階でバックドアからしか異音が発生しなくなりましたので、本車両においてはラゲッジルームライニング内部からの異音は無いということになり、さすがレクサスです。

これがメルセデスなどでは、ライニングがボディーに触れて音が出ていたり、内部の配線から音が出ていたりするので。。。

少しは無しが逸れましたが、ラゲッジルームライニングに続いては、いよいよ最後の異音発生個所であるバックドアの対策作業に入ります。

LX570はバックドアが上下2分割となっておりますが、上側のバックドアから異音が発生しておりました。

尚、バックドアライニングからは、段差を通過する度に『バシャン』という不快な音に加え、路面が劣化したザラザラした道路を走行するとビビリ音も出ておりました。

そこで、ライニング各部を手で叩くとライニング固定が甘くバックドアと接触し、走行時と同様に『バシャン』という音が発生していることに加え、一番上部のライニングにおいては内部からビビリ音も発生しておりました。

従いまして、ライニングを取り外して確認と対策を行います。

まずバックドア側を確認致しましたところ、1箇所怪しい箇所がありました。

青いカプラーが遊んでいる状態で、ライニングに当たって音が出ている可能性があるので対処しておきます。

その他は問題なさそうですので、ライニング側の対策に入ります。

[

まずは、ビビリ音も発生していた一番上部のライニングですが、このライニングにはハイマウントストップランプが固定されており、その固定が甘くガタがあるためにビビリ音が発生していたと考えられます。

従いまして、ハイマウントストップランプを取り外して対策を行いました。

対策としては、ガタが出ない様にと、ストップランプがライニングと接触している部分に緩衝材を張り付けました。

これで、ガタが無くなり、ハイマウントストップランプの対策はOKですが、ライニング本体の取り付けも甘く、ボディーに接触して音が出ておりますので、同時に対策します。

バックドアに接触しそうな箇所に緩衝材を張り付けて対策を行いました。

続いて、その他のライニングにおいてもバックドアに接触する箇所や、ライニング同士が接する部分に緩衝材を張り付けて対策を行っていきます。

そして、全てのライニングに対策を施した上で、ライニングをバックドアに取り付けましたところ、手で叩いても音は発生しなくなりましたので、試走を行いましたところ、、、

無事にバックドアからの異音もスッキリ解消致しました。

ということで、以上の対策を持ちまして LEXUS LX570 における異音低減作業は全て完了となります。

ラダーフレーム構造から来る特有の振動により、段差を通過した際に完全な無音ということにはなりませんが、お客様がお困りでありました異音に加え、様々な箇所から発生していた異音が無くなることで、お預かり致しました際からは異音が大幅に低減し、不快感の低減はもちろんのこと、乗り味もグッと良くなりました。

作業後はお客様と同乗走行にて、お客様のお困りでありました箇所の異音が解消しているかをご確認頂きますが、お客様に加え、奥様にもしっかり解消していることをご確認頂きまして、お二人共に大変お喜び頂けました。

また、今回はお客様のお困りでありました異音に加え、『鳥野さんが気になる部分まで含めてしっかり対策して欲しい』とのご依頼でしたので、施工箇所がかなり多くなり、施工日数と致しましては3泊4日に渡る大変な作業となりましたが、お客様には乗り味の向上もご体感頂き『すごく快適になったので、これからもこの車を大切に乗っていきます』とのお言葉も頂戴できましたので、私の作業が快適なカーライフのお役に立てましたこと大変嬉しく思います。

異音低減作業は定期的にご依頼を頂いており、施工までお待ち頂く状況となってしまっておりますが、室内の異音でお困りのお客様におかれましてはお気軽にお問い合わせ下さいませ。

異音対策作業においては作業の性質上『必ず解消する』とのお約束は出来かねますものの、お客様のお困り事象を少しでも改善し、気持ち良くドライブ頂くために誠心誠意作業をさせて頂く所存で御座います。

以上、5回に渡って LEXUS LX570(URJ200) における異音低減作業の様子をご紹介して参りましたが、次回はこの度頂戴致しましたHONDA BEATご成約のご報告をさせて頂きたく存じます。

では、失礼致します。

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