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ご依頼作業:LEXUS LX570(URJ200)室内異音低減作業 その①
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
先日ですが、徳島県にお住まいのお客様より LEXUS LX570(URJ200)の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、今回より作業の様子をご紹介して参ります。
この度のお客様も、徳島県と遠方よりお越し頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
弊社における異音低減作業を良くご用命頂くメーカーと致しましては、メルセデスベンツが圧倒的に多い状態ですが、レクサスも定期的にご依頼を頂いており、レクサスは車内の静粛性が高い為、小さな異音が気になるというお客様が多いところで御座います。
また今回から作業の様子をご紹介致しますLEXUS LXはラダーフレーム構造の為、ラダーフレーム車両特有のボディーがブルブルと震える様な動きがあるため、異音は通常の車両よりも発生し易い車両とも言えます。
尚、本車両のオーナー様は、前後ドア、ダッシュボード、リアシート足元、ラゲッジルームなど複数個所からの異音で大変お困りで、ディーラー様に何度か対策作業を行って頂きましたものの改善しない状況でありましたところ、弊社のホームページをご覧頂き、ご相談のご連絡を頂戴致しまして、異音低減作業をご用命頂きました次第で御座います。
ということで、作業開始当日にご来店頂きましてお客様と共に状態確認を致しましたところ、以下の箇所からの異音を確認致しました。
①フロント左右ドア
②リア左右ドア
③ダッシュボードセンターパネル付近
④ダッシュボード化粧パネル
⑤メーターパネル
⑥センターコンソール後端
⑦リアセンターコンソール
⑧リアシート足元カバー
⑨ラゲッジルームライニング
⑩バックドアライニング
従いまして、上記異音発生個所におきまして順次対策を行うことと致しましたので、作業の様子を今回から5回に分けてご紹介して参ります。
今回は1回目として、①フロント左右ドアから発生していた異音対策を行いました際の様子をご紹介致します。
本車両におきましては、段差を通過致しました際に前後左右すべてのドアから『ビリビリ』というビビリ音や『チリチリ』という耳に障る音が発生しておりましたが、全てのドアの中で一番大きな音として聞こえてくるフロント助手席側ドアから作業を開始致しました。
因みに、ドアにおける音がどこから出ているか良く確認致しますと、ドアライニングの内部から音が出ている様でしたので、ドアライニングを取り外して内部を確認致します。
この状態で、ドアを軽く叩き、段差通過時の状況を再現すると、走行中に聞こえる異音と同じ音が聞こえてきますので順次対策をしていきます。
まずは、ドア前端部にあるコントロールユニットから。
このコントロールユニットが振動で震えて、後ろにあるハーネスにあたってキチキチと音が出ておりますので、取り外してハーネスにTESAテープを巻いた上で、ユニットが当たる部分にエプトシールを張り付けて対策を行います。
これでドアを手で叩いてもコントロールユニット部分から異音は出なくなりました。
続いては、ドア中央部のカプラーからも異音が発生しています。
カプラーの固定が甘く、振動でカタカタ音が出ておりますので、固定部に緩衝材を挟み、対策を行いました。
これでカプラーからの異音も無くなりました。
ドアパネル側からの異音は無くなりましたので、続いてドアライニング側の確認を行います。
ドアライニングも同様に手で軽く叩くと、1箇所からビーンビーンとビビリ音がします。
発生個所を探ると、アンビエントライトからで、差し込みの固定が甘く振動で音が出ていましたので、差し込み部分にTESAテープを巻くことと、当たる部分にエプトシールを巻くことで対策を行いました。
これで、ライニング側も異音が発生しなくなったので、ドアライニングを車両に取り付けて、異音の確認を行いましたところ、ビビリ音を含め静かになったものの、まだドア上部から異音が発生しておりました。。。
そこで、もう一度ドアライニングを取り外して原因を探ります。
手で叩いても音は発生しないので、ドアライニングを捻ってみますと、ドアライニング上部のモール部分から小さいですが音が発生しており、良く構造を見るとモールが別体式になっております。
この固定部分から音が出ていると考え、モールを取り外して、固定部分や接触する部分に対策を施します。
上記対策を行った上でモールを取り付けましたところ、ドアライニングを捻っても音は出なくなりましたので、この状態でドアライニングを車両に取り付けて改めて試走を行いましたところ、、、
フロント助手席側ドアからの異音は無事に解消致しました。
ということで、続いてはフロント運転席側ドアの対策に入りますが、異音としては助手席側と同じ音が出ておりましたので、原因はほぼ同じであろうと予測した上で作業に入ります。
ドアライニングを取り外し、まずはドアパネル側の対策を行いますが、ドアパネルを手で叩くとやはり助手席側と同じ個所から同じ音が発生するので、助手席側と同じ対策を行います。
これでドアパネル側はOKですので、ドアライニング側の確認を行いますが、やはりアンビエントライトから音が出ておりましたので、対策を行います。
因みに、運転席側においてはドアライニング上部のモール部分から音は出ておりませんでしたが、今後発生する可能性があるので、予防的に対策を施しておきました。
上記対策を施した上でドアライニングを車両に取り付け、試走を行いましたところ、無事に運転席側ドアからの異音も解消致しました。
これでフロント左右ドアからの異音が解消し、印象的には結構変わりましたが、まだまだ複数個所から異音が発生しているので、どんどん対策を進めます。
ということで、次回はリア左右ドアにおける異音対策作業の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
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