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ご依頼作業:NISSAN R32 SKYLINE GT-R 室内異音低減作業 その③
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、大阪府にお住まいのお客様より NISSAN R32 SKYLINE GT-R の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、3回に分けて以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介しております。
※名機中の名機といえるRB26DETTエンジン
①運転席ドア
②リアサイドトリム(運転席側)
③リアサイドトリム(助手席側)
④リヤパーセルシェルフ
前回はリアサイドトリムにおける作業の様子をご紹介致しましたが、今回は本車両における最終回としてリヤパーセルシェルフから発生しておりました異音低減作業の様子をご紹介致します。
※運転席ドアの作業はこちら ⇒ R32 SKYLINE GT-R異音対策作業 その①
※リアサイドトリムの作業はこちら ⇒ R32 SKYLINE GT-R異音対策作業 その②
今回作業の様子をご紹介致しますリヤパーセルシェルフからは、荒れた路面を走行した際にビリビリとビビリ音が発生しておりました。
尚、リヤパーセルシェルフを取り付けた状態で手で叩くだけでも、リヤパーセルシェルフ本体からバシャンバシャンと音が出ており、前回にお伝え致しましたリアサイドトリムと同様にクリップの固定が甘くなってしまっていることに加え、恐らくリヤパーセルシェルフがボディーの鉄板に当たることで音が出ていることが考えられます。
そこで、リヤパーセルシェルフを取り外して対策を行うことに致します。
取り外して、まずはボディー側で異音の原因になりそうな箇所が無いか確認致しましたところ、1箇所、ウォッシャー液チューブから異音が発生している箇所がありましたので、エプトシールを挟んで対策を行います。
ボディー側にはその他異音の原因になりそうな箇所は無かったので、リヤパーセルシェルフ本体側の対策に移ります。
繰り返しになりますが、このリヤパーセルシェルフの固定が甘くなっていることが異音の主な原因と考えられるので、クリップがしっかり固定される様にすることと、ボディーと接して音が出ている部分の対策を行います。
まずは、クリップから。
これでクリップはしっかり固定されるはずです。
続いては、リヤパーセルシェルフの後ろ側からも音が出ていたので、一度車体に取り付けて、ボディーと当たる部分を確認しながら、接する部分に不織布とエプトシールを貼り付けていきます。
加えて、リヤパーセルシェルフ本体には異音対策の為に一面スポンジが貼り付けてありますが、念のために、強く当たっている部分においてボディー側に緩衝材を貼り付けておきます。
以上で一通りの対策ができましたので、リヤパーセルシェルフを車体に取り付けて、手で叩いて確認致しましたところ、対策前の様に音は出なくなりました。
従いまして、これで異音対策はOKなはずですので、シートを含めて車体に取り付けて試走を行いましたところ、無事にリヤパーセルシェルフからの異音は解消致しました。
以上、3回に分けて運転席ドア、リアサイドトリム、リヤパーセルシェルフから発生しておりました異音対策の様子をご紹介して参りましたが、全ての箇所における異音が解消することで、快適な車内となりました。
更に、これは全ての車両において当てはまることですが、段差を通過した際に発生していた『バシャン』といった音や『ビリビリ』といったビビリ音等が無くなる事で、車体がしっかりした様な剛性感の向上を感じ、まるでサスペンションが良く動いている様な感じが伝わってきます。
もちろん、R32 GT-Rは現代の車両に比べると絶対的な車体剛性は低いですが、GT-R独特のどっしりした乗り味が蘇って、本当に気持ち良かったです。
これにて、異音低減作業は完了となりますので、最後に内外装の清掃を行いまして、お客様にお引渡しさせて頂きましたが、同乗走行にて異音が解消していることをご確認頂きまして、大変お喜び頂けました。
また、お客様にも乗り味の向上に関しては感じて頂けました様で、『今まで以上に気持ち良くGT-Rに乗ることができます』とのお言葉を頂戴し、何よりで御座いました。
ということで、3回に渡り NISSAN R32 SKYLINE GT-R における異音低減作業の様子をご紹介して参りましたが、本ブログをご覧頂きました方の中で、異音でお困りのお客様がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。
お困り事の解消のために、誠心誠意作業をさせて頂く所存で御座います。
では、失礼致します。
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