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希少なオリジナル状態 M.TEC.サージョン様によるOH歴あり HONDA BEAT 納車整備 スタビライザーブッシュ+ラバーA、タイヤ交換
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
佐賀県にお住まいのお客様よりご成約を頂き、先日にご納車させて頂きました『希少なオリジナル状態 M.TEC.サージョン様によるOH歴あり HONDA BEAT』ですが、ご納車前整備のオプション作業として以下の作業をご用命頂きましたので、順次作業の様子をご紹介しております。
①LEDヘッドライトバルブ交換
②スパークプラグ交換
③プラグコード交換
④デスビキャップ交換
⑤メインリレー交換
⑥スタビライザーブッシュ+ラバーA交換
⑦タイヤ交換
⑧エンジンオイル交換
⑨エンジンオイルフィルター交換
⑩ミッションオイル交換
⑪ボディーガラスコーティング施工
前回はメインリレー交換の様子をご紹介致しましたが、今回は⑥スタビライザーブッシュ+ラバーA交換を行いました際の様子をご紹介致します。
※LEDヘッドライト交換はこちら ⇒ HONDA BEAT 納車整備①
※プラグ等交換はこちら ⇒ HONDA BEAT 納車整備②
※メインリレー交換はこちら ⇒ HONDA BEAT 納車整備③
今回ご紹介致します、BEATにおけるスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換は、硬く硬化したスタビライザー関連ブッシュを新品に交換することで、乗り心地の向上やハンドルに伝わるガタつき低減など、比較的安価にも関わらず乗り味の質感向上(ヤレ感の解消)をご体感頂けます為、おススメな作業の一つです。
では、早速スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換に入りますが、交換はジャッキアップしてアンダーカバーを外した上で行います。
アンダーカバーはプラスチックのクリップ7ケを外せば簡単に取れます。
アンダーカバーが外れましたら、フロントロアアームに固定されているスタビライザーボルトの両端にあるセルフロックナットを緩め、スタビライザーラバーAとスタビライザーボルトを車両から外し、スタビライザーとブッシュを車体に固定しているブラケットの固定ボルトを緩め、スタビライザーごとブッシュを車体から取り外します。
これで、今回交換するブッシュが全て外れました。
ここで、新品のブッシュと古いブッシュを並べてみますと、特にスタビライザーラバーAが変形してしまっていることが確認頂けるかと思います。
続いては各ブッシュの取り付けに入りますが、取り付け前にスタビライザーやアンダーカバー、そして車体側を綺麗に清掃しておきます。
清掃が終わりましたら、スタビライザー及びスタビライザーブッシュを車体に取り付けますが、ブッシュには動きを良くする為と異音発生防止の為に、内側にシリコンペーストを塗っておきます。
そして、スタビライザーブッシュをスタビライザーに装着してブラケットと共に車体に取り付け、スタビライザー両端のスタビライザーボルトとスタビライザーラバーAも取り付けます。
スタビライザーラバーAを取り付ける際には、ワッシャーが2種類あるので間違えない様に注意しながら、下図のサービスマニュアルにある通りの順序でラバーとワッシャーを組み付けて、車両に取り付けます。
また、取り付けに際しては、スタビライザーワッシャーBの変形を防ぐ為に、ロアアームをジャッキ等で持ち上げるなどして、アームが水平となる様にして取り付けを行います。
そして、スタビライザーブッシュ固定ブラケット及びスタビライザーボルト両端のセルフロックナットを共に22Nmのトルクで締め付けます。
ここでの注意点ですが、このスタビライザーボルト両端のセルフロックナットは過大なトルクで締め付けると、構造上ラバーAの潰れ量が過大になってしまいますので、きっちりと規定トルクで締め付ける必要があります。
因みに、規定トルクで締め付けました際のラバーAの潰れ具合は上図の様になります。
運転席側と助手席側の両方を締め付けましたら、あとはアンダーカバーを車体に取り付ければ、スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換作業は完了です。
交換後は、異音等の発生が無いか確認の試走を行いましたが、問題ありませんでしたのでOKです。
また、交換前に比べて段差通過時などのしなやかさが確実に増していることに加え、ステアリングから伝わるフィーリングもマイルドになっており、乗り心地の向上が体感できました。
スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換作業に続いては、タイヤ交換のご紹介です。
BEATのタイヤ交換における困り事は、前後を純正サイズ且つ同銘柄に交換するには選択肢が非常に限られているという点です。
その様な中、弊社では、フロント155/65R13、リア165/60R14というBEAT純正サイズで前後を揃えることができ、BEATの乗り味との相性も良い『TOYO TRANPATH Luk』というタイヤをお薦めさせて頂いており、今回もご提案させて頂きました上で交換となりました。
このタイヤはトレッド面とサイドウォールが柔らかいこともあり、粘りがある乗り心地で段差通過時のショックを丸く抑えてくれる為、ボディーやシャシーにも優しく、毎回交換後は乗り心地の向上を体感できます。
かといってエントリータイヤの様なぐにゃぐにゃな感触では無く、しっかり感の中にしなやかさを感じることができるといったものです。
タイヤ交換作業自体は、弊社にタイヤチェンジャーが無い為、お向かいにある『タイヤ館』様にて行って頂きますが、毎回丁寧に作業をして頂けますので安心して作業をお願いできます。
ということで、タイヤ交換作業も完了です。
スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAを交換したことと相まって、乗り心地がかなりしなやかになり、確実に動的質感が増しましたので、更に気持ち良いドライブをお楽しみ頂けるかと存じます。
以上、今回はスタビライザーブッシュ、スタビライザーラバーA交換及びタイヤ交換作業の様子をご紹介致しましたが、次回はエンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイル交換の様子をご紹介致します。
最後にお知らせで御座いますが、弊社は明日8月9日(水)から8月14日(月)まで夏季休業とさせて頂きます。
休業中に頂戴致しましたお問い合わせに関しましては、8月15日(火)以降に順次ご返答させて頂きますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
休業明けの8月15日からボディーガラスコーティング施工を2台続けてご用命頂いておりますので、しっかり体と心を休めて、リフレッシュした状態でまたお仕事に励んで参るつもりです!
では、失礼致します。
※ご相談やお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ ⇒ ご相談フォーム