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ご依頼作業:MercedesBenz GLA250(X156)室内異音低減作業 その⑤
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、大阪府にお住まいのお客様より MercedesBenz GLA250(X156)の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、6回に分けて、以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介しております。
①左右Aピラー
②助手席側Bピラー
③助手席側グローブBOX付近
④メーターフード
⑤センターコンソール
⑥センターディスプレイ
⑦運転席側フロントドア
⑧助手席側フロントドア
⑨運転席側リアドア
⑩助手席側リアドア
⑪テールゲート
前回はメーターフード、センターコンソール、センターディスプレイにおける作業の様子をご紹介致しましたが、今回は各ドアから発生していた異音対策を行いました際の様子をご紹介致します。
※Aピラーの作業はこちら ⇒ MercedesBenz GLA250異音対策作業 その①
※Bピラーの作業はこちら ⇒ MercedesBenz GLA250異音対策作業 その②
※グローブBOX付近の作業はこちら ⇒ MercedesBenz GLA250異音対策作業 その③
※メーター、センターコンソールの作業はこちら ⇒ MercedesBenz GLA250異音対策作業 その④
MercedesBenzにおけるドアからの異音は、車種やクラスによらず発生しており、弊社にて異音低減作業をさせて頂いたMercedesBenzのほとんどの車両においてドアの異音対策作業は行っている状況です。
尚、本車両においては、各ドアで発生している異音の種類は異なっており、異音の原因も異なることが予想できましたが、どのドアにおいてもドアライニング内側から発生している異音でしたので、ドアライニングを外して確認と対策を行って参ります。
では、まずは運転席側フロントドアから作業を行いますが、ドアライニングの肘掛部分のガーニッシュを取り外し、ボルト2本を外した上で、手前に引っ張りドアライニングを取り外します。
ドアラニングが外れましたらドア側の確認を行いますが、他のMercedesBenzで見る様な裸の配線が異音処理されずそのまま引かれているということが無く、異音の原因は違うところにありそうです。
そこで、異音の原因となりそうな部分を探しますと、、、
ありました。
スピーカーの上にある、白色と黒色のカプラーの固定がユルユルで、少し手で触るだけで『カタカタ』と音が出ていました。
そこで、2つのカプラーを共に取り外して、しっかり固定されるように対処した上で、車体に取り付けます。
これで、このカプラーからは音が出なくなり、その他ドア側に異音の原因となりそうな部分がありませんでしたので、続いてドアライニング側の確認を行います。
ドアライニングを良く確認しますと、1箇所、異音の原因となりそうな箇所がありました。
裸のハーネスがライニングの樹脂部分に当たっている箇所があり、手で触るとピチピチと音が出ますので、TESAテープで対処致しました。
上記対応を行った上でドアライニングを単体で手で叩いたりしても異音は発生せず、その他には異音の原因となる箇所は無いと考えられるので、ドアライニングを車体に元に戻します。
そして、この状態で試走を行いましたところ、運転席側フロントからの異音は無くなりOKです。
続いては、助手席側フロントの作業に入りますが、助手席側フロントは運転席側と同じ異音に加え、何か硬いものが当たる『コツコツ』という音もしておりますので、運転席側とは異なる原因も潜んでいそうです。
とにもかくにも、ドアライニングを取り外して確認します。
まず車体側を確認しますと、ありました、ありました。
何も異音処理されていないカプラーが遊んでいることが確認できます。
更に、運転席側とは違い、MercedesBenzで良く見られる裸のハーネスも確認できます。
そこで、共にTESAテープとエプトシールで対処します。
加えて、運転席側と同様に、スピーカー上のカプラーの固定が甘く、音が出ておりましたので、運転席側と同様に対処しておきます。
その他にドア側で異音の原因になりそうな箇所はありませんでしたので、ドアライニング側を確認します。
明確に異音の原因となりそうな箇所は見当たらなかったのものの、ドアライニング単体を手で叩くと、ライニング上部にあるアンビエントライトのカプラーから『ビーン、ビーン』と音がします。
走行中にこの音は聞こえてはきませんでしたが、他の音に紛れている可能性と、今後異音として顕在化しない様に対処しておきました。
その他の部分は問題ありませんでしたので、ドアライニングを元に戻し、試走を行いましたところ、、、
無事に、助手席側フロントドアからの異音も解消致しました。
以上でフロント両側のドアの対策は完了ですので、引き続きリアドアの対策を行います。
リアドアからの異音と致しましてはビビリ音であり、車両に装着されている状態のドアライニングを手で叩くだけでビビリ音が発生しておりますので、どうもリアライニングに異音の原因がありそうです。
ということで、まずは運転席側リアのドアライニングを取り外してドア側から確認を行いますが、フロント側と違い裸のハーネスやグラグラのカプラーも無く、異音の原因となりそうな箇所はありませんので、ドアアイニング側の確認を行います。
確認の方法としてドアライニング単体を手で叩くと、ビビリ音が発生している箇所が判明しました。
この2つのカプラーの固定が甘く、大きなビビリ音が出ておりました。
また、裸の配線からも異音が発生していそうです(カプラーからの音が大きくマスキングされていそうです)。
そこで、カプラーに関してはしっかり固定できる様に対処し、配線に関してはTESAテープを巻いて対処致しました。
上記対応を行った上でドアライニングを元に戻し、試走を行いましたところ、運転席側リアドアからのビビリ音は綺麗に解消致しましたので、対策はOKです。
残るは、助手席側リアドアからの異音ですが、運転席側と全く同様の異音はしており、やはりドアライニングを手で叩くとビビリ音が発生します。
なので、異音の原因は同じであり、ドアライニングを取り外して運転席側と同様の対応を行いました・・・
が、大変申し訳御座いませんが、作業の写真を撮ることを忘れてしまっていた様で、探しても作業の写真がありませんでした。。。
確か、作業が夜中まで及んでおり、疲れていたのかもしれません(すみません、言い訳ですね)。
作業の写真はありませんが、運転席側と同様にカプラーと配線の対処を行いましたところ、助手席側リアドアからの異音も解消し、これにて、全てのドアの異音対策が完了です。
今回ご紹介致しましたドアにおける異音対策の効果も大きく、ここまでのフロント廻りと各ドアの異音対策を行うことで、劇的に異音が減り、すでに走行中の質感は大幅に向上していることが体感できます。
しかし、鋭い段差を通過した際に、最後の異音発生箇所となるリアのテールゲートからビビリ音が発生しておりますので、次回に最終回としてテールゲートにおける作業の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
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