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ご依頼作業:Mercedes AMG GLB35 室内異音低減作業 その③

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

この度、大阪府にお住まいのお客様より Mercedes AMG GLB35 における室内異音低減作業をご用命頂きましたので、以下の箇所における異音低減作業の様子を4回に分けてご紹介しております。

①助手席側Bピラーからのビビリ音
②運転席側、助手席側Dピラーからのビビリ音
③テールゲートからのビビリ音
④運転席側、助手席側ドアからの軋み音
⑤助手席側Aピラー、ダッシュボード側面からのビビリ音

⑥エンジンルームからのコトコト音

前回はDピラー及びテールゲートから発生していた異音対策の様子をご紹介致しましたが、今回は異音低減作業その③としまして、④運転席側、助手席側ドアからの軋み音、⑤助手席側Aピラー、ダッシュボード側面からのビビリ音に対する異音対策作業の様子をご紹介致します。

※Bピラー異音対策の様子はこちら ⇒ AMG GLB35異音対策作業その①
※Dピラー及びテールゲート異音対策の様子はこちら ⇒ AMG GLB35異音対策作業その①

まずは、ドアの作業からご紹介致しますが、お客様は運転席上部より軋み音が気になるとのことで、確かに走行中に絶えず『キシキシ』と軋み音が発生しており、不快な状態でした。

加えて、私が確認致しましたところ、助手席側からも同様の軋み音が発生しておりましたので、運転席側、助手席側共に異音低減作業を行うことと致しました。

では早速作業のご紹介に入りますが、こういった軋み音でまず疑うこととしましては、ウェザーストリップからの軋み音です。

そして、本車両におきましては、窓枠を外から手で押さえるだけで、窓枠上部の部分から室内で聞く音と同じ軋み音が発生しますので、異音は窓枠上部のウェザーストリップの不織布部分から出ていることは間違いなさそうです。

この部分からの軋み音は他の車両でも対応の経験があり、脱脂することで音が消えた経験がありますので、今回もこの不織布部分をしっかりと脱脂致します。

脱脂作業を行った後に窓枠を手で押さえても音は発生しなくなりましたので、この状態で試走を行いましたところ、約80%の軋み音は消えましたものの、まだ音質は異なる軋み音が少し発生しています。

室内から聞くと、やはり窓枠上部から発生している様に聞こえるので、ウェザーストリップ部分全てにマスキングテープを貼り検証を行いましたところ、それでもやはり軋み音が発生します。。。

ということは、ウェザーストリップじゃない?という疑いの『耳』を持ってよ~く聞くと・・・

ドアライニング上部から発生しておりました。。。

サイドウィンドウに反射して上部から発生している様に聞こえていた様です。

発生源がわかりましたので、早速ドアライニングを外して確認します。

ドアライニング単体で少し捻ると、ライニング上部から走行中に聞こえていた音と同じ軋み音がします。

ライニング上部の2分割された部分が擦れて軋み音が発生しておりましたので、接触する部分に不織布とスポンジを挟んで対応致します。

この状態でライニングを捻っても音はしなくなりましたので、ライニングを車両に取り付けて試走を行いましたところ・・・

無事に運転席からの軋み音は完全に解消致しました。

一番音が大きかった運転席の軋み音の対応は完了ですので、続いて助手席側に対応を行いますが、やはり窓枠上部から発生しておりますので、運転席側と同様にウェザーストリップの脱脂作業を行いました。

この状態で改めて試走を行いましたところ、助手席側から発生していた軋み音も無事に解消しております。

これでお客様のお困り事であるドアの軋み音は解消ですが、いずれは発生するであろう、リアドアも同様にウェザーストリップの脱脂作業をしておきました(形状や剛性、力の加わり方で発生しないかもしれませんが)。

ここまでの各種対応にて、お客様がお困りでありました、Bピラー、ラゲッジルーム、運転席ドアからの異音に関しては全て対応が完了です。

基本的にお客様が解消をご希望されていた箇所の異音に関しては解消致しましたので、このままお引渡ししても良いのですが、他の部分の異音が無くなると、聞こえていなかった異音(他の異音でかき消されていた異音)が良く聞こえる様になってしまうもので、お客様は気になられておられなかったものの小さくビビリ音が聞こえていた助手席側Aピラーとダッシュボード側面からのビビリ音が良く聞こえる様になってしまいました。

もともと時間があれば対応させて頂く予定とさせて頂いておりましたが、やはり気になってしまいますので、助手席側Aピラーとダッシュボード側面に関してもしっかり対応することにしました。

ということで、Aピラーライニング等を外して内部を確認します。

実際はある程度原因は予測できていたのですが、やはりドラレコの配線が裸のまま詰め込めれているだけですので、恐らくこの配線からの音であると考えられます。

従いまして、いつも通り、TESAテープにて配線の異音処理を行い、カーテンエアバックに留意しながら配線が動かない様に固定を行います。

これでOKですので、外したライニングを元に戻します。

この状態で試走を行いましたところ、Aピラーとダッシュボード横から発生していたビビリ音も解消です。

車両をお預かり致しました際には、異音が多数発生しており、せっかくのメルセデスライドを完全に損ねてしまっておりましたが、異音がほとんどなくなることで、お預かり致しました際とは見違える様に静かで快適になり、本来のメルセデスライドである『どっしり』『しっとり』した乗り味を味わうことができる様になりました。

ということで、3回に渡り Mercedes AMG GLB35 における室内異音低減作業の様子をご紹介して参りましたが、お預かり致しました際から異音低減作業中におきましても、いつもでは無いのですが稀にダッシュボード奥から段差や路面のウネリに併せて『コトコト』と小さな音がしておりました。

しかも、朝一や、夜の涼しい時だけに発生する事象であり、お客様もこの異音に関しては全くなにも仰っておりませんでしたが、一度気になるとすごく気になってしまって・・・

夜な夜な走り込んで異音の原因をようやく見つけました。

その異音の原因と対応に関しては次回にご紹介致します。

では、失礼致します。

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