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程度極上 錆極少でメンテナンスバッチリ 無限パーツなど希少パーツ多数装着 HONDA BEAT 販売前メンテナンス エンジンルーム状態確認
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
もう散々ニュースなどで取り上げられているので『もうええわ』という感じかもしれませんが、本当に暑すぎます!
弊社の作業場ガレージには一応エアコンが設置しておりますが、エアコンをつけていてもサウナ状態です。
少し作業をするだけで汗が物凄い勢いで出てきて、作業をしては事務所に戻り、作業をしては事務所に戻りを繰り返して何とかしのいでおります。
だからなのかはわかりませんが、仕事が終わって家に帰ってからは体がぐったり・・・。
でも食欲だけはあり、食後にお菓子を食べたりしておりますので、太らないか心配な今日この頃です・・・というか少し太ってきてます。。。
とにかく、これだけ暑いと命の危険も伴うと思いますので、皆様も熱中症などにはくれぐれもお気を付け下さいませ。
さて、、、
先日にご成約のお知らせをさせて頂きました『程度極上 錆極少でメンテナンスバッチリ 無限パーツなど希少パーツ多数装着 HONDA BEAT』ですが、引き続き販売前メンテナンスの様子をご紹介致します。
前回までボディーの状態確認及び清掃の様子をご紹介致しましたが、今回は【エンジンルーム状態確認編】として、エンジンルームのチェック及び清掃、プラグ確認、点火時期確認、アイドリング回転数調整、アクセルワイヤー調整等メンテナンス実施の様子をご紹介致します。
※リアボディー確認の様子はこちら ⇒ HONDA BEAT 販売前メンテナンス ボディー状態確認③
では、早速エンジンルームの確認に入りますが、まずはスクリーンのファスナーを外し、幌後部の固定ボルトを6本を外して幌とスクリーンをめくります。
リアトレーフロントマットは社外品のチェック柄のものに交換されております。
そして、マットを車外に出しますとメンテナンスリッドが現れます。
ホコリの付着はありますが、錆などは無く綺麗な状態です。
ここで、メンテナンスリッドを外す前にリアトレイ廻りを隅々まで清掃を行います。
まずはメンテナンスリッド上で汚れが溜まり易い室内側の奥を清掃を致します。
元からそれほど汚れていないので変化が少ないですが、しっかりと綺麗に清掃します。
メンテナンスリッドなど各部も清掃しましたら、リアトレイ廻りの清掃は完了です。
リアトレイ廻りの清掃が終わりましたら、続いてメンテナンスリッドを固定している4本のボルトを緩めて車外に出して、エンジンルーム内の確認と清掃に入ります。
エンジンルームもホコリの堆積はございますが、錆が少ない、状態の良いエンジンルームです。
まずは、ヘッドカバーやシリンダーヘッドなどからオイル漏れ、滲みが無いか、エアコンベルトやジェネレーターベルトの状態、張りは問題無いか等、全体的に目視及び手感によるチェックを致しますが、特に気になる点はございません。
続いてエンジンルーム内の清掃を行って参ります。
濡れタオルで奥まで丁寧に清掃を行いましたら、本当に綺麗なエンジンルームになりました。
しかし、この車両におきましてはエンジンルームからも色々と見て取れることがあります。
まず、装着パーツとしては、プラグコードが永井電子製のULTRAシリコンパワープラグコードに交換されております。
また、エンジンルームからサーモバンテージが丁寧に巻かれている無限エキゾーストマニホールドを見ることができます。
そして、エアクリーナーダクトにはエンジンルームの熱の影響を最小限にするべく、断熱材がしっかりと巻かれております。
加えて、燃料ホースにも断熱材が装着されているなど、本当に車両に対するコダワリが凄いです。
コダワリが詰まったエンジンルームの確認と清掃が終わりましたら、続いてスパークプラグの点検に移ります。
プラグは、焼け色や状態を確認することで、燃焼室内部の異常や、インジェクターのトラブルなどを発見することができる重要なバロメーターであり、摩耗状態などを見ることで今後のメンテナンス情報として役に立ちます。
本車両のプラグはNGKのイリジウムプラグ(熱価6番)が装着されており、状態としましても、3本共にガイシ部分の焼け色は良好であり、大変綺麗なことからエンジンの燃焼状態が良好であることがわかります。
プラグ本体の状態としましても中心電極、側方電極共に摩耗等問題ございませんので、交換せず引き続きこのプラグを使用することに致します。
因みに、プラグはしっかりと規定トルク(もしくは回転角)での締め付けが必要なポイントですので、手感で締めるといったことは絶対にやめておく方が良いです。
続いては、タイミングライトを用いてエンジン点火時期の確認を行います。
この点火時期というのは、良い燃焼を行い、エンジンが本来持つエンジンパワーを引き出す為の大変重要なファクターであることに加え、点火時期が適切でないとノッキング等の発生によりエンジンの耐久性にも影響を及ぼしてしまうので、その点火時期が適切なところとなっているかを確認致します。
点火時期の確認はミッションケース上部にある窓からとなりますが、確認方法としては、各補正が入らないエンジンを十分に暖めた状態でサービスカプラを短絡させて、タイミングライトを用いて確認を行います。
上写真が確認結果ですが、ミッションケースから出ている針と、フライホイールの赤線目印がぴったりと一致していることが確認できましたので、点火時期は設定点火時期となっていることが確認できました。
これでノッキング等を心配する事無く、安心してエンジンを回す喜びを味わって頂けます。
続いては、アイドリング回転数の調整を実施致します。
アイドリングにおいては規定回転数である1200r/minで安定しておりますが、電気負荷が加わった際や空ぶかしなどの後に規定回転数を下回ることがありましたので、調整を実施致しました。
調整方法としては、エンジンが十分に暖まった状態且つ無負荷状態でEACVのカプラーを外し、アイドルスクリューバルブにてエンジン回転数が850r/minとなる様に調整します。
調整ができましたら、EACVカプラを接続した後に、ECUヒューズを抜いてECUのメモリをリセットします。
※一番上の15AのヒューズがECUヒューズです
そして、再度エンジンを始動し、無負荷状態、ヘッドライトON(ハイビーム)状態、エアコンONの状態でアイドリング回転数が規定値の1200r/minとなっていることを確認できましたら作業は完了となります。
調整作業実施後は、エアコンONや電気負荷がかかっている状態、そして空ぶかし後などもアイドリング回転数がビタっと1200r/minで安定する様になりました。
最後は、アクセルワイヤーの張りを調整します。
本車両のアクセルワイヤーASSYはあまりにも綺麗な状態ですので、交換歴がある様です。
交換歴がある為だと思いますが、遊びも他車と比べると小さい状態でしたが、温間時でもアイドリング回転数に支障がでない範囲で遊びを詰めておきましたので、BEATが本来持つレスポンシブルなアクセルワークを味わって頂けるかと存じます。
以上で、本BEATにおけるエンジンルーム内の確認及び清掃は終了ですので、メンテナンスリッドを元に戻し、清掃したトランクマットを敷いた後に、幌も元に戻せばエンジンルームにおける一連の作業は全て完了となります。
以上、エンジンルーム内の状態確認及び清掃、そしてプラグや補器類の状態確認、点火時期確認、アイドリング回転数調整等を行って参りましたが、本車両におけるエンジンルーム内の各部状態が非常に良好であることが確認できたと同時に、前オーナー様の愛情も同時に感じることができました。
そして、その愛情一つ一つが実際にエンジンの廻り方や力強さにもしっかりと現れているので、車は面白いものです。
次回は今回の続きといえるエンジン関連である【エアクリーナーケース確認編】として、エンジンの健康状態を計り知る為の一要素であるエアクリーナーケース内のブローバイガスの状態確認及びエアクリーナーエレメントの状態確認を実施致しましたのでその様子をご紹介致します。
では、失礼致します。