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ご依頼作業:Mercedes AMG E63(W212後期モデル)異音低減作業 その①

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

先日で御座いますが、和歌山県にお住まいのお客様よりMercedes AMG E63 (W212後期モデル)の異音低減作業をご用命頂きました。

作業の前にお電話にてご相談のご連絡を頂きましたが、段差等を乗り越える際にサンルーフ廻りから大きな音が発生しており、壊れているのではないかと思う程の異音とのことでした。

そこで、まずは対応可能な異音であるかの確認の為に1度ご来店頂きまして、一緒に異音を確認させて頂きましたところ、確かに段差を乗り越える際にルーフ周辺から『バキッ』とかなり大きな音が出ていることが確認できました。

これは、壊れていると感じられてもおかしくない程の音です。

現車にて異音を確認させて頂くまでは、サンルーフ周辺のウェザーストリップからの軋み音かな?と考えておりましたが、全く異なる音であり、明らかにルーフの金属パネルから発生している音でしたので、お客様には『解消できない可能性もありますが良いでしょうか?』と正直にお伝えを致しましたが、『本当に困っており少しでも解消の可能性があるのならお願いしたい』とのお言葉を頂戴しましたので作業をお引き受け致しました次第で御座います。

因みに、お客様はディーラー様に何度も異音のご相談をなさっておられ、作業を実施してもらったものの解決には至らず、最終的にはお手上げ状態であり、この異音が治らなければお手放しを考えておられるとのことでしたので、『私がなんとかしなければ』との使命感が芽生えました(笑)

ということで、今回から2回に分けて、本車両のルーフから発生している異音を解消するべく作業を実施致しました際の様子をご紹介致します。

では早速作業の様子のご紹介に入りますが、後日ご来店頂きまして作業を開始するにあたり、改めて異音箇所を特定するべく周辺の道路を走りますと、段差を通過する度にルーフ部分から『バキッ、バキツ』とスゴイ音が発生しており、サンルーフのチルト及び開閉に伴って音に全く変化がありませんので、やはりルーフのパネルに原因があるとの推測の元に作業を行うことにします。

とにもかくにも、ルーフパネルを確認する必要がありますので、ルーフライニングを下にズラしてアクセスするために、周辺パーツを外していきます。

まずはBピラーガーニッシュを外します。

Bピラーガーニッシュは養生をした上で、手前に引っ張ると外れます。

左右共にBピラーガーニッシュを外しましたら、続いてはCピラーガーニッシュを外します。

Cピラーガーニッシュは、カバー下に隠れたトルクスボルトを外した後に引っ張ると外すことができます。

こちらも左右共に外れましたら、続いてルーフにあるグリップハンドル4つを取り外します。

グリップは根元にある固定を兼ねたカバーを外した後に取り外します。

4つあるグリップを全て取り外しましたら、最後にルーフ後端にあるガーニッシュを取り外すと、ルーフを下にズラすことが可能となります。

これでようやくルーフパネルを確認することができます。

構造を確認致しましたところ、ルーフパネル中央部分には補強の為の鉄板ブレースが装着されていることが確認できます。

本車両はサンルーフが装着されているので、剛性確保の為にブレースだと考えられますが、この状態で再度試走を行いましたところ、明らかにこのブレース近辺から大きな異音が発生していることが確認できました。

従いまして、続いてはこのブレースから発生している異音を解消するべく作業を行いますが、以降の作業は次回ご紹介致します。

では、失礼致します。

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