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先日ガラスコーティング施工をご用命頂きました BMW F31 320d M-Sports ですが、前回より施工の様子をご紹介しております。

前回はガラスコーティング施工【状態確認～水垢除去編】として、洗車から水垢除去作業までの様子をご紹介致しましたが、今回はボディー表面に付着している鉄粉除去作業からマスキング作業までの様子をご紹介致します。

前回の作業はこちら ⇒ BMW F31 320d M-Sports ガラスコーティング施工【状態確認～水垢除去編】

では早速作業のご紹介に入りますが、本車両には塗装面に比較的多めの鉄粉付着が見られましたので、真っ白でツルツルの塗装面にしたいことに加え、ポリッシング作業の際に鉄粉を巻き込んでしまい新たな傷の原因となってしまうこと防ぐ為、鉄粉の除去作業を行います。

鉄粉除去作業としましては1ボディーパネル毎に鉄粉除去剤を塗布してボディーに付着している鉄粉を浮かし、除去し易い状態にした上で粘土にて鉄粉除去を行います。

写真はボンネットですが、鉄粉除去剤を塗布しますと除去剤が鉄粉に反応して、紫色に変色していることがお分かり頂けるかと存じます。

そして、鉄粉が除去し易くなっているこの状態で鉄粉除去用の粘土を用いて鉄粉を除去していきます。

除去の方法としまして、粘土を動かして鉄粉をからめとっていきますが、この粘土使用も新たに傷を入れてしまう原因となってしまいますので、『あらかじめお湯で柔らかくする』『可能な限り一方向に動かす』『除去面が汚れたらすぐに内側に織り込む』『洗剤等を用いて滑りを良くする』などのことを留意し、極力新たな傷が付かない様に留意しながら鉄粉を除去していきます。

これで、手の平で撫でると、鉄粉除去前はザラザラだった塗装面がツルツルになっていることがわかります。

そして、ボンネットに加え、ルーフやドアパネル、フェンダーにも鉄粉付着が見られましたので、1パネル毎に鉄粉除去作業を行い、鉄粉除去剤が残らない様に十分な水量でしっかり流した後、最後に鉄粉が塗装面に残っていないか確認して鉄粉除去作業は完了です。

白のボディーでは鉄粉付着があると、良く見ると黒いポツポツが見えてしまいますが、鉄粉を除去しますと白一色となり、鉄粉除去作業だけでも塗装面が綺麗になったことがわかります。

尚、粘土による鉄粉除去作業はどうしても薄い傷が入ってしまいますので、粘土による鉄粉除去作業を行う際にはその後のポリッシング作業は必須だと考えております。

これで鉄粉除去作業が終わりましたので、続いてはポリッシング作業に入る前のマスキング作業を行います。

このマスキング作業は、コンパウンドが隙間に入り込んでしまわない様に、またポリッシング作業の際に研磨したくない箇所の保護及びエッジ部の削り過ぎを防ぐ目的で、主にパネル隙間部やメッキ部、エンブレム、ステッカー、ゴム部品などにマスキングテープを用いてマスキングをしていきます。

また、ポリッシング作業にあたり、ポリッシャーが接触してしまいそうな箇所も念入りにマスキングを致します。

以上の様に必要な箇所へのマスキングが完了しましたら、ガラスコーティング施工における下準備が完了と言えます。

ここまでの工程も時間がかかる作業ですが、下準備を丁寧にしっかりと行うことで初めて、次の工程であるコーティング施工において肝と言えるポリッシング作業が生きてきますので、手を抜くことなく行っております。

ということで、この次は、コーティング施工において最も重要であり、塗装面を生き返らせるポリッシング作業へと移りますが、ポリッシング作業からコーティング剤塗布して完成までの様子は次回ご紹介致します。

では、失礼致します。