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ECU移設 メーターOH エアコンレトロフィット済 全塗装直後で程度良好 HONDA BEAT ブローバイガス確認
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
昨日のことですが、小学2年生になる息子が『見て見て~』と呼ぶので見てみたら、、、
おもちゃで車を作っていました。
手前にあるのが車で、奥にあるのが山だということです。
車はしっかりGTウイング風のリアスポイラーも装着されており、『さすが我が息子・・・』と想い、少し嬉しくなりました。
車好きになって欲しいわけではありませんが(本音は大の車好きになって欲しい)、どうしても私が車の話ばかりするので、息子も車には興味がある様です。
このまま大きくなって、いっぱい車の話ができたらなぁ~なんて期待をしている今日この頃です(笑)
さて、先日、入庫のお知らせ致しました『ECU移設 メーターOH エアコンレトロフィット済 全塗装直後で程度良好 HONDA BEAT』ですが、販売前メンテナンスを実施致しましたので、作業の様子をシリーズでご紹介しております。
前回はエンジンルームのチェック及び清掃の様子をご紹介致しましたが、今回は第6回目【ブローバイガス確認編】として、エンジンの健康状態を計り知る為の一要素であるブローバイガスの状態確認とエアクリーナーケース内の清掃、そしてトランクルームの清掃を実施しましたので、その様子をご紹介致します。
※エンジンルーム確認の様子はこちら ⇒ BEAT 販売前メンテナンス エンジンルーム状態確認及びプラグ交換
まず、弊社でエアクリーナーケース内の確認を行う理由ですが、それはブローバイガスの状態を確認する為です。
ブローバイガスとは、ガソリンが燃焼室内で爆発した際に、シリンダーとピストン、ピストンリングの間から抜け出てくるオイルを含んだガスのことで、調子が良いエンジンでも必ず発生するものですが、ピストンリング破損や固着、ピストン本体のリング溝摩耗、そしてシリンダー壁面の摩耗や傷が進行したエンジンではブローバイガスの量が過度に多くなります。
そして、BEATにおいてはブローバイガスはエンジンヘッドカバーからエアクリーナーケース内(左上の部分から)に入る構造となっている為、エアクリーナーケース内のブローバイガスの吐出状況を確認することによりエンジンの状態をある程度図り知ることが出来ます。
一概には言えませんが、エアクリーナーケース内部がブローバイガスでドロドロの車両はピストンやピストンリング、シリンダーの状態が芳しくなく、逆にブローバイガスが少ないとそれらのパーツの状態は健全と言えます(ブローバイガスが少ないからと言って必ず状態が良いとは言えませんが、少なくともブローバイガスが過度に多いエンジンは状態が良くないと言えます)。
BEATのエンジンは基本的に大変丈夫で、しっかりメンテナンスを行っていればエンジン本体からのトラブルは問題ありませんが、距離を重ねている車両が多く、高回転を多用する車両で御座いますので、より確実にエンジンの状態を判断し、自信をもってお客様にご案内できる様に、弊社ではBEAT全車両におきましてブローバイガスの確認を行っている次第で御座います。
では早速確認作業に入りますが、BEATにおけるエアクリーナーケース内部の確認はトランクルームにあるメンテナンスリッドを外してアクセスすることになりますが、はじめにトランクルームの清掃から行います。
清掃を行うにあたっては、隅々まで綺麗にする為に、トランクマットとバッテリー、バッテリーケースを取り外します。
ここでもトランクフロアの確認ができますが、曲がりや修正跡が無い為、修復歴は御座いません。
では、清掃に入りますが、トランクの端は通常手が入らない為汚れが溜まっております。
そこで、掃除機と濡れタオルを用いて隅々まで綺麗に致します。
テールライト部分などエンドパネル側も綺麗に仕上げていきます。
これでトランクフロアは隅々まで綺麗になりました。
加えまして、細かい部分ではありますが、バッテリーケーブルのビニールテープに少しほころびがありましたので、巻き直し作業もしております。
これで、トランクルームの清掃は完了ですので、続いてエアクリーナーケース内部確認へ移ります。
ボルト4本を緩めて、メンテナンスリッドを取り外すとエアクリーナーケースカバーとご対面です。
錆が発生している車両もあるメンテナンスリッド下側も全く錆は無く、綺麗な状態です。
そして、エアクリーナーケースカバーを固定している6本のビスを緩めてエアクリーナーエレメントと共にカバーを取り外しますと今回の目的であるエアクリーナーケース内部を確認することができます。
毎回、『ブローバイガスだらけだったらどうしよう・・・』と心配しながらなのですが、全く問題無い状態で何よりです。
因みに、左上端っこにある箇所から負圧によりブローバイガスが流入して、そのままエンジン内に吸い込まれていくことになりますが、ブローバイガスが過多であると、このエアクリーナーケース内に油分が大量に貯まることになります。
因みに以前、私がホンダ時代に所有していたBEATにおいては、全体的に状態が良くなかったのですが、このケースにオイルが大量に溜まっており、やはりオイル消費も激しかったという経験があります。
本車両はブローバイガスの吐出が少ない全く問題の無い状態であることがわかります。
状態に関して確認ができましたので、エアクリーナーケース内部の清掃を行います。
弊社にてエアクリーナーケース内部を清掃する目的の一つがブローバイガス吐出状況をお客様でも正確に把握できる様との想いからで御座いますが、1度清掃しておくと次回にお客様が確認する際にブローバイガスの吐出状況を正確に確認できる様になります。
これで今回のメインの目的であるエアクリーナーケース内の状態確認は完了致しましたので、続いては、カバーと一緒に外したエアクリーナーエレメントの状態確認です。
ダーティーサイド側(大気側)も汚れは大変少なく、まだまだ使用可能な状態です。
やはり、前オーナー様はしっかりとメンテナンスをされていた様です。
エアクリーナーエレメントに関しては、汚れが進んでいるとメンテナンスの一環として交換を行いますが、本車両は交換の必要はありません。
以上で、各確認作業が終了致しましたのでエアクリーナーケースカバーを元に戻しますが、元に戻す前にカバーも清掃しておきます。
内側まで清掃を行った後に、エアクリーナーエレメントのパッキンを噛み込まない様に注意しながらエアクリーナーケースカバーを元に戻し、メンテナンスリッドも取り付けます。
あとは、トランクルーム内のパーツを元に戻しますが、その前にバッテリーケースやカーペット、テールライトカバーを清掃しておきます。
これにて清掃もOKですので、バッテリーケース、カーペット、テールライトカバー、バッテリー本体を車両に搭載すれば今回の作業は全て完了となります。
以上、エアクリーナーケース内部のブローバイガス吐出状況を確認し問題無いことが確認できましたので、本車両は少し距離は走行しているものの、お客様におかれましてはBEATの魅力の一つでもある、レスポンスが良く、爽快に吹け上るエンジンを安心して高回転まで回して頂きまして、気持ち良いドライブを安心してお楽しみ頂けるかと存けるかと存じます。
加えまして、トランクルームも隅々まで綺麗に致しましたので、清潔感のある状態でご所有頂けるかと存じます。
以上でエンジン関連の確認は完了ですので、次回は、このBEATおける販売前メンテナンス最後となります、【足廻り状態確認編】として、サスペンション等のシャシー部品や足廻りのゴム部品の状態確認及び清掃、そしてフロントロアアームブッシュBのグリスアップ作業を行った際の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。