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ECU移設 メーターOH エアコンレトロフィット済 全塗装直後で程度良好 HONDA BEAT 販売前メンテナンス ボディー状態確認①
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
新型コロナウィルスのオミクロン株が未だ猛威を奮っておりますが、わが子の学校も複数クラスが学級閉鎖になり、かなり身近なところまで脅威が迫ってきている感覚があります。
そんな状況ですので、子供2人は外に遊びに行くことをはじめ友達同士も当然遊ぶこともできない為、有り余った元気を発散することもできず可哀そうな状況です。。。
ということで、もはや制御不能な2人は家の中で暴れているのですが、連日家で騒ぎ続けていることもあり、妻がストレスからかダウンしてしまい、2日前から学校の授業が終わったら会社に連れてきて宿題をさせたり、空けたガレージの中で遊ばせている今日この頃です。
おかげで、元々遅い仕事のペースが余計に遅くなってしまっておりますが、今が踏ん張り時と何とか頑張っております!
さて、先日、入庫のお知らせ致しました『ECU移設 メーターOH エアコンレトロフィット済 全塗装直後で程度良好 HONDA BEAT』ですが、販売前メンテナンスを実施致しましたので、作業の様子をシリーズでご紹介しております。
前回は【内外装清掃編】として、内外装を徹底的に清掃をした際の様子をご紹介致しましたが、今回は【ボディー状態確認編①】として、BEATの錆定番ポイントであるサイドシルの状態確認及びサイドエアダクトを外してサイドシル内側の状態確認及び清掃を行いました際の様子をご紹介致します。
※内外装清掃の様子はこちら ⇒ HONDA BEAT 販売前メンテナンス内外装徹底清掃
BEATにおいては切っても切れない縁とも言える『錆』ですが、確認するべきポイントはいくつかあり、さすがにかなりの数のBEATを見てきた経験からある程度車両を見たら錆の状態に関して把握することができる様になって参りました。
勿論、30年経過している車両ですので、『車両全体に錆が一つもない』なんて車両はほぼ存在しない現状であり、例えパーツを外しても見えないフレーム内部に錆は発生している可能性は十分に考えられますが、複数ある代表ポイントを確認することで車両の錆の状態や保管状態など凡そを推測することができる為、少なくとも目に見える部分はしっかり確認している次第です。
当然、その代表ポイントに大きな錆が見られる車両は、もう既に内部にまで酷い腐食が進んでいることがわかりますので買取をお断りさせて頂いている状況で、基本的には錆に関しては良好な車両のみを販売させて頂いている状況で御座います。
本ブログではその代表ポイントにおける状況をいくつかご紹介致しまして、お客様に安心してご購入頂く一助となればと考えております。
では、早速BEATで錆確認ポイントとして一番メジャー且つ容易に確認することのできるサイドシルの確認から行います。
・運転席側サイドシル
この部分は、サイドシル下側の水抜き穴が塞がってしまうことで、上部やサイドエアダクト等から侵入した水が内部に溜まり錆が発生してしまうポイントで、錆が進んでしまうと内側はもちろんのこと、サイドシルのつなぎ目部分をはじめ表面まで錆が浮き出てしまい、腐食により穴が空いてしまっている車両が見受けられます。
・助手席側サイドシル
このBEATにおきましては、全塗装歴があるので当然とも言えますが、運転席側、助手席側共に錆による腐食は見られず、綺麗な状態です(内部の確認は後述します)。
続いては、ジャッキアップポイント等を含めた、サイドシル下側を確認します。
・運転席側
・助手席側
このジャッキアップポイント及びサイドシル下側ミミ部分もBEATにおいては錆のチェックポイントとなりますが、この車両においては、錆は勿論のこと、ジャッキアップポイントの潰れや、接触跡も無く、綺麗な状態です。
続きましては、サイドエアダクトを外してサイドシルの内側を確認します。
上記にてご紹介致しましたサイドシル外側からの確認にて問題無くても、内側のフレームが錆の腐食により穴が空いている可能性もある為、サイドシル内側の確認も重要です。
まずは運転席側からですが、サイドエアダクト取り外しは、室内側からビス3本を外し、ボディーとサイドシルの隙間から細いマイナスドライバーの様なもので3つのクリップを確実に外してから取り外します。
昨年に全塗装したばかりの車両の為、清掃前でもこの部分の汚れの付着は最小限です。
更に、エアダクトから内部を見た際に赤色が見えない様にだと思いますが、内部がブラックに塗装されており、芸が細かいです。
こういった部分からも、塗装をされた業者様や前オーナー様の拘りが感じられますね。
元から綺麗でしたが、改めて清掃をしましたら、内部をライトで照らして、サイドシルフレームの奥まで目視で良く確認します。
フレーム側、ボディーパネル側にも錆は見られず、綺麗なものです。
確認が終わりましたら、多少の汚れが見られましたサイドダクトを綺麗に清掃してから、元に戻します。
サイドエアダクトを元に戻す際も注意が必要で、きっちり3つのクリップがボディーに嵌る様に奥に押し込みながら取り付けを行い、クリップが嵌っていることを確認しながらビスの固定を行わないとサイドエアダクト後端が浮いてしまいます。
小さなことですが、クリップが一つでも嵌っていないと、ドアを閉めた際に『ビィィィン』とビビリ音が発生し、品質感、剛性感が下がってしまいます。
以上で運転席側の確認作業は完了ですので、続いて助手席側の確認に移ります。
こちらも、サイドエアダクトを外して、まずは清掃から始めます。
こちらも清掃前でも綺麗な状態ですが、手の届く範囲で奥まで綺麗に清掃します。
こちら側も内部をブラックで塗装してあります。
そして、綺麗になりましたら内部のフレーム確認を行います。
やはり、助手席側のフレームやボディーパネルにも錆は発生しておらず綺麗なものです。
茶色いのもは錆では無く、手で触った限り非常に粘度の高いグリスの様なものでした。
錆の発生を未然に防ぐためにグリスを注入した経緯があるのかもしれません。
内部の確認が終わりましたので、サイドエアダクトを清掃した後に元に戻せば助手席側も完了です。
助手席側も運転席側同様にクリップに割れが無く、サイドエアダクトをしっかり固定することに留意しながら取り付けましたので、ドアを閉めた際も『バシン』と余韻が無く気持ち良いです。
最後は、トランクリッドのヒンジ台座部分です。
この部分は台座とボディーパネルの合わせ面が無塗装状態の為、この部分から錆が進行して、パネルの合わせ面まで錆で穴が空いている車両も稀に見かけます。
この車両は運転席側、助手席側共に全く問題無しです。
以上でボディーにおける錆定番ポイントの状態確認及び清掃作業は完了ですが、本車両におきましては錆に関して問題無いことを確認できました。
ご購入頂くことになるお客様にとりましても、私にとりましても安心です。
続いては、フロントバンパーを外してフレームの修復歴有無の確認や錆の状態確認及び各部清掃となりますが、作業の様子は次回にご紹介致します。
では、失礼致します。