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イソマサオート様OH済み 20周年記念パーツ多数 程度極上 HONDA BEAT Ver.Z 納車整備 油脂類交換
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
ご成約済でご納車を控えております『イソマサオート様OH済み 20周年記念パーツ多数 程度極上 HONDA BEAT Ver.Z』ですが、以下の多数ご用命頂きました作業を前回より順次ご紹介しております。
※本車両の詳細はこちら ⇒ HONDA BEAT Ver.Z 入庫致しました
※販売前整備の様子はこちら ⇒ HONDA BEAT Ver.Z 販売前メンテナンス
①LEDヘッドライトバルブ交換
②エンジンオイル・オイルフィルター交換
③ミッションオイル交換
④ブレーキフルード交換
⑤オイルレベルゲージ交換
⑥プラグ交換
⑦タイヤ交換
⑧ETC取付
⑨フロアカーペット・トランクマット交換
⑩メインリレー交換
⑪運転席側シートベルトアウタータング交換
⑫シート生地張替え及びウレタン補修
⑬スピーカー交換(TS-C1630)
⑭ドアガラススタビライザー交換
⑮ドアウェッジ交換
⑯バッテリー交換
⑰バッテリーターミナル交換
⑱バッテリーターミナルカバー交換
⑲キルスイッチ取付
⑳リアトランクステー交換
㉑ボディーガラスコーティング施工
㉒ウィンドウ撥水コーティング施工
㉓エアコンパネル曇り除去施工
㉔フロアマット交換(KARO製)
前回は①LEDヘッドライト交換の様子をご紹介致しましたが、今回は②エンジンオイル・オイルフィルター交換③ミッションオイル交換④ブレーキフルード交換⑤オイルレベルゲージ交換を行いました際の様子をご紹介致します。
では、まずはエンジンオイル及びオイルフィルター交換作業からはじめます。
BEATにおけるエンジンオイルの交換は、オイルパンのドレンボルトからオイルを抜いて、リアバルクヘッドにあるオイル注入口からオイルを入れることになります。
画像にある、オイルパン右側のボルトがエンジンオイルドレンボルトですが、本車両は社外品のボルトに交換されていることが確認できます。
また、さすがリビルトエンジンに交換されているのでオイルパンも大変綺麗な状態です。
ではオイルを排出しますが、先にオイルが抜けやすい様に、リアバルクヘッドにあるオイルフィラーキャップを外してからオイルドレンボルトを緩めてオイルを排出します。
ジャッキアップした方が作業はしやすいですが、オイルドレンはオイルパン後端にありますので、排出の際は車体を水平にして、しっかり古いオイルが抜ける様にします。
ちなみに、ドレンボルトはマグネット付きのものでしたが、鉄粉の付着はありませんでした。
ミッション側のドレンボルトはオイルフィルターが無い為マグネット付きドレンボルトに鉄粉が付着している様子は良く見ますが、エンジン側はオイルフィルターがあるので当然ではあります。
古いオイルが抜けきりましたら、パッキンを新品に交換してオイルドレンボルトを規定トルクの40N・m締めます。
そして、パーツクリーナーでオイルパンを綺麗にしましたら、今回はオイルフィルターも交換する為、エンジンオイル注入の前にオイルフィルター交換作業を行います。
まずフィルターレンチを用いてエンジン前側にある古いオイルフィルターを外します。
ちなみに、今回交換するオイルフィルターはHAMP製フィルターを用います。
オイルフィルターも大切な部品ですので、安い粗悪品は使用しない方が良いです。
そして、新しいオイルフィルターを取り付けますが、交換前に正確なトルク管理の為に新しいオイルフィルターのパッキンにオイルを塗布することと、オイルフィルターにオイルを満たしておきます。
オイルをフィルターに満たしておくのは、オイルの無い状態でエンジンが稼働する時間を少しでも短くする為の工夫です。
そして規定トルクの14N・mでオイルフィルターを締め込みましたらオイルフィルター交換が完了です。
オイルドレンボルトもオイルフィルターもしっかりトルク管理することが大切ですので、感覚による手トルクは避けた方が良いです。
大体締め過ぎになってしまい、後々に困ってしまいます。
オイルフィルターの交換が完了しましたら、エンジンオイルの注入です。
エンジンオイルは、信頼のHONDA純正URTRA MILDオイルを使用します。
元ホンダエンジンの開発者としましては、ホンダのエンジンには色々な意味でホンダ純正オイルが一番適していると考えています。
そして、オイルをジョッキに入れて、バルクヘッドのオイル注入口からオイルを注入しますが、このオイルホースの内径が小さい為、少しづつオイルを入れることがコツです。
横着して多めに注いでしまいますとすぐにオイルが溢れて、拭き作業に何倍も時間がかかってしまうことになります。
BEATのオイルフィルター交換時の規定量は2.7Lなので、約2.5L程入れてオイルレベルゲージにてオイルがUPPERとLOWERの間にあることを確認しましたら、一度エンジンを回してオイルをエンジン各部に行きわたらせ、少し時間をおいてもう一度レベルゲージを確認します。
そうすると、少し減っているはずですので、あとは少しずつオイルを入れてはレベルを確認して、UPPERレベルになればエンジンオイル交換は完了です。
続いては、ミッションオイルの交換に入ります。
ミッションオイルドレンボルト及びフィラーボルトはミッション運転席側のこの部分になります。
純正では下側のドレンボルトが9.5sqの四角い穴の空いたボルトなのですが、本車両はエンジンドレンボルトと同様のマグネット付きボルトに交換されております。
そして、ドライブシャフト後ろにあるボルトがフィラーボルトとなります。
ということで、まずドレンボルトを外してミッションオイルを排出します。
そして、オイル排出が終わりましたら、パッキンを新品に交換してドレンボルトを締め付けますが、本車両のミッションドレンボルトはマグネット付きですので、鉄粉が付着していることが確認できます。
なので、ドレンボルトの鉄粉も綺麗に除去してから締め付けます。
そして、ドレンボルトを規定トルクの40N・mにて締め付けましたら新しいミッションオイルの注入に入ります
今回交換するミッションオイルもホンダ純正ミッションオイルのMTF-Ⅲを使用します。
ホンダのミッションは特殊ですので、ミッションオイルは特にホンダ純正オイルが間違いないです。
以前、社外品のミッションオイルを使用している車両を運転した際にシフトの入りが非常に悪くシンクロの劣化を心配したのですが、ミッションオイルを純正オイルに交換しましたら問題無くシフト操作が可能になった経験があるので、特にBEATにおいては純正のミッションオイルを必ず使用した方が良いと思います。
話が少し逸れましたが、ミッションオイルの注入方法ですが、漏斗と耐油ホースを用いると簡単に行うことができます。
トランクルームから耐油チューブを下に垂らし、オイル注入口に入れてミッションオイルを注入していきます。
サービスデータ上のミッションオイル交換量は1.2Lとなっていますが、適正な交換量としては、オイル注入口からオイルが溢れ出てきたところが適正量となります。
そして、オイルが溢れるまでミッションオイルの注入が完了しましたら、フィラーボルトを規定トルク45N・mで締め込み、垂れたオイルを綺麗に掃除をしましたらミッションオイル交換作業は完了です。
これでエンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイルの交換が完了ですので、続いては油脂類交換の最後の作業、ブレーキフルードの交換を行います。
ブレーキフルードの交換作業自体は、ブレーキキャリパーのブリーダープラグから古いフルードを抜いて、新しいフルードに入れ替える作業になります。
因みに、今回使用するブレーキフルードも、HONDA純正ブレーキフルード(DOT4)です。
交換作業としては、基本的にマスターシリンダーから一番遠い箇所から抜いていくことが基本となりますので、助手席側リアのキャリパーから行います。
作業は1Wayバルブ付きのブリーダーを用いて行いますので、ブリーダープラグを少しだけ緩めておいてブレーキを踏んで古いフルードを排出します。
この時に、ブリーダープラグを緩めすぎると、フルードがこぼれるだけでなくエアも噛んでしまうので、少しだけ緩めるのがコツです。
また、カップには適宜新しいフルードを供給してエア噛みしないように注意しながら作業します。
約200ml程度抜きましたら、ブレーキホース内の古いフルードは抜けておりますので、ブリーダープラグをしっかりと締めて、念入りに清掃作業を行えば助手席側リアの作業は終了です。
続いて同じ作業を助手席側リアの次にマスターシリンダーから遠い運転席側リアにて行い・・・
リアが終わりましたら、助手席側フロントに移り・・・
最後に、マスターシリンダーに一番近い運転席側フロントの作業を行えば古いフルード排出作業は完了です。
最後の最後に、新しいブレーキフルードをカップに満たせば作業は完了です。
以上で、エンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイル、ブレーキフルード交換作業は全て完了ですので、一度試走しまして、エンジン異音やミッションのフィーリングを確認し、再度、各部漏れ、滲みが無いか確認を行いましたが、問題無くOKです。
お客様におかれましては、各オイルを新品へ交換後にご納車となりますので、気分的にも、実質的にも気持ち良くドライブをお楽しみ頂けるかと存じます。
そして、今回のブログの最後は、オイルレベルゲージの交換となります。
オイルレベルゲージは現在、純正再販部品として純正パーツが販売されており、新品に交換が可能です。
どれだけ程度の良い車両でも、交換されていない限りオイルレベルゲージに劣化は見られるものなので、リフレッシュに良いですね。
作業としては、入れ替えるだけの単純作業です。
交換による変化は一目瞭然で、トランクルームからエンジンルーム側を見た際のヤレ感を感じる部分が無くなり、他の部分が本当に綺麗な車両だけに、細かい部分まで徹底的に綺麗な印象になりました。
以上、今回は、②エンジンオイル・オイルフィルター交換③ミッションオイル交換④ブレーキフルード交換⑤オイルレベルゲージ交換の様子をご紹介致しましたが、次回は⑥プラグ交換及び⑦タイヤ交換の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。