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SUZUKI SWIFT SPORTS(ZC32S 6MT)ご納車前オプション作業 エンジンオイル・オイルフィルター交換
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
ご納車を控えております注文販売車両のSUZUKI SWIFT SPORTS(ZC32S)ですが、通常のご納車前整備に加えまして以下のオプション作業をご用命頂きました。
①ドライブレコーダー取付(前後録画タイプ)
②エンジンオイル及びフィルター交換
③ステアリングポジション調整
④ウィンドウ撥水コーティング施工
前回は①ドライブレコーダー取付の様子をご紹介致しましたが、今回は②エンジンオイル及びオイルフィルター交換の様子をご紹介致します。
では早速作業に入りますが、まずはエンジンオイルの排出から行います。
エンジンオイルが抜けやすい様にオイルフィラーキャップを外してから排出します。
このZC32Sでは、オイルパンの後ろ側にドレンボルトがありますので作業し易い様に少しジャッキアップした状態で排出することができます。
今回はオイルフィルターも交換しますので、ある程度エンジンオイルが抜けたところでオイルフィルターも外します。
そして、エンジンオイルを抜き終わったら、ドレンワッシャーを新品に交換して規定トルク中央値の40N・mでドレンボルトを締め付けます。
エンジンオイルドレンボルトは大変重要な部品の一つであり、緩むと絶対にいけないですし、閉めすぎるとオイルパンネジ山を痛めてしまいますので、必ずトルクレンチにて規定トルクで締め付けることが重要です。
ドレンボルトの締め付けが終わりましたら、オイルフィルターの取り付けを行います。
今回は信頼性の高いBOSCH製のオイルフィルターに交換します。
ゴムパッキンに新品オイルを塗布することと、エンジンオイルをフィルター内に満たしてから取り付けを行います。
オイルフィルターも締め付けトルクが重要ですが、製品に『ゴムパッキンが着座してから3/4回転締め付け』と記載がありましたので記載に従って締め付けを行いました。
また、ドレンボルトやオイルフィルター周辺にはオイルが付着していますので、パーツクリーナーで綺麗にしておきます。(交換後にオイル滲みが発生していないか確認する為にも、しっかり綺麗にしておきます)
続いて、新品オイルをエンジン上部から入れる作業に入ります。
今回交換するオイルはCastrol EDGE 100%化学合成油を使用致します。
粘度に関しては純正推奨粘度が0W-20ですが、本車両の走行距離やお客様の使用用途を考慮して、少し固めの5W-30を選択致しました。
エンジンオイルの粘度に関しましては、指定及び推奨粘度よりも柔らかいオイルを入れることは、想定の油圧保持ができず異常摩耗が発生してしまう可能性があるので避けた方が良いですが、固めのオイルに交換することは差支えありません(極端に固いオイルはいけませんが)。
オイル缶からジョッキにエンジンオイルを移して、注入口からオイルを入れていきますが、車両を水平状態にし、規定量である3.9Lの90%ほどのオイルを入れ、レベルゲージのUPPERレベル付近にあることを確認しましたら1度エンジンを始動します。
これは、エンジンを回すことで、各部オイルラインにエンジンオイルを1度循環させて正確なオイルレベルを測る為です。
数十秒エンジンを回したらエンジンを停止させて、少し時間をおいて再度レベルゲージにてオイルレベルを見るとオイルレベルは下がっているはずなので、もう一度オイルレベルゲージのUPPERラインまでオイルを追加します。
これできっちりUPPERレベルとなりました。
オイル交換における大きな注意点としては、UPPERレベル以上は決して入れないことです。
オイルが少なすぎることももちろん問題ですが、多すぎても油面をクランクウェーブが叩いたりすることでオイルの早期劣化やブローバイガスの過多に繋がりますので、もし入り過ぎたら面倒ですがUPPERレベル以下となるまでオイルを抜くことが大切です。
そして、再度エンジンを始動しエンジンを暖めてオイル粘度を下げた状態で、ドレンボルトからオイルの漏れ・滲みが無いか、エンジンから異音が無いか、オイルフィラーキャップがしっかり締まっているかを確認しましたらエンジンオイル及びオイルフィルターの交換作業は完了です。
これで、気持ち良くドライブをお楽しみ頂けるかと存じます。
以上、今回はエンジンオイル及びオイルフィルター交換の様子をご紹介して参りましたが、次回は、お客様がステアリングを純正の一番下げた状態よりも更に下げることをご希望されましたので、ステアリングポジション調整作業を行いました際の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。