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イソマサオート様によるOH済み 20周年記念パーツ多数装着 程度極上 HONDA BEAT Ver.Z 販売前メンテナンス エアクリーナーケース内部確認及びトランクルーム清掃

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

一昨日の19日(火)ですが、2回目のコロナウィルスワクチン接種を行って参りました。

接種したその日は腕が痛いぐらいで大きな問題は無かったのですが、接種2日目となる昨日は午後から急に熱が上がり、頭痛と体のだるさ、寒気が凄くてさすがにお仕事を休ませて頂きました。

2回目の接種後の副反応は厳しいとは聞いておりましたが、想像通り、いや想像以上のものでちょっとまいってしまいましたが、本日は体調もだいぶ回復し、通常通りにお仕事をしております。

さて、先日入庫のお知らせをさせて頂き、ご成約を頂いております『イソマサオート様によるOH済み 20周年記念パーツ多数装着 程度極上 HONDA BEAT Ver.Z 』ですが、この度販売開始前に行います販売前メンテナンスを実施致しましたので、その作業の様子をシリーズでご紹介しております。

※車両に関する説明はこちら ⇒ HONDA BEAT Ver.Z 入庫しました

前回は【エンジンルーム清掃及び状態確認編】として、エンジンルームのチェック及び清掃の様子をご紹介致しましたが、今回は第6回目【エアクリーナーケース確認編】として、エンジンの健康状態を計り知る為の一要素であるブローバイガスの状態確認とケース内の清掃、トランクルームの清掃を実施しましたので、その様子をご紹介致します。

※エンジンルーム確認の様子はこちら ⇒ BEAT Ver.Z ご納車前メンテナンス エンジンルーム清掃及び状態確認

では早速確認作業に入ります。

BEATにおけるエアクリーナーケース内部の確認はトランクルームにあるメンテナンスリッドを外してアクセスすることになりますが、はじめにトランクルームの清掃から行います。

助手席側のテールライトカバーを外し、トランクマットやバッテリー、バッテリーケースを取り出して、トランクフロアが確認できる状態にします。

汚れはありますが、トランクフロアに曲がりや修正跡が無いことが確認できます。

ちなみに、このトランクフロアに修正跡や交換跡がありますと修復歴ありの車両となってしまいますので、仕入れの際には必ず確認しております。

状態確認の後に、清掃に入ります。

こういった奥まった場所はどれだけ状態の良い車両でも汚れが溜まっているものですので、念入りに清掃していきます。

バッテリーケース側も形状が複雑で通常手が入らない場所ですので、奥まで清掃していきます。

清掃前にこの奥まった部分まで綺麗な車両は見たことが無いので、この部分が綺麗な車両は弊社が販売させて頂いた車両のみかもしれません(笑)

これで、トランクルームは隅々まで綺麗になりましたので、続いてエアクリーナーケース内部確認へ移ります。

エアクリーナーケースにアクセスする為には、メンテナンスリッドを固定している4本のボルトを緩めてメンテナンスリッドを外します。

メンテナンスリッドを取り外すと、エアクリーナーケースカバーが見えます。

因みに、メンテナンスリッド下側の固定ブラケット部分のパネルにおいては、トランクフードから入ってきた水が溜まり易い様で、状態が良い車両でもこの部分に錆が発生していることがありますが、本車両は錆が無く綺麗な状態です。

そして、エアクリーナーケースカバーを固定している6本のビスを緩めてエアクリーナーエレメントと共にカバーを取り外しますと今回の目的であるエアクリーナーケース内部を確認することができます。

清掃前でもブローバイガスの付着が少なく綺麗なエアクリーナーケースですね。

ブローバイガスとは、ガソリンが燃焼室内で爆発した際に、シリンダーとピストン、ピストンリングの間から抜け出てくるオイルを含んだガスのことで、調子が良いエンジンでも必ず発生するものですが、ピストンリング破損や固着、ピストン本体のリング溝摩耗、そしてシリンダー壁面の摩耗や傷が進行したエンジンではブローバイガスの量が過度に多くなります。

そして、BEATにおいてはブローバイガスはエンジンヘッドカバーからエアクリーナーケース内(左上の部分から)に入る構造となっている為、エアクリーナーケース内のブローバイガスの吐出状況を確認することによりエンジンの状態をある程度図り知ることが出来ます。

一概には言えませんが、エアクリーナーケース内部がブローバイガスでドロドロの車両はピストンやピストンリング、シリンダーの状態が芳しくなく、逆にブローバイガスが少ないとそれらのパーツの状態は健全と言えます(ブローバイガスが少ないからと言って必ず状態が良いとは言えませんが、少なくともブローバイガスが過度に多いエンジンは状態が良くないと言えます)。

従いまして、距離が進んでいる車両が多かったり、高回転を多用する乗り方となりますBEATにおきましては、エンジンの状態を計り知る上で大事な要素の一つであるエアクリーナーケース内部のブローバイガス状態を必ず確認しておりますが、本車両は78,260km時にリビルトエンジンに載せ替え済み車両ですので、当然全く問題ありません。

そして、確認が終わりましたらパーツクリーナーを用いて綺麗に拭き上げておきます。

一度綺麗にしておくことで、ご納車以降のブローバイガスの吐出状況をお客様でも正確に把握できる様になり、今後のメンテナンスのお役に立てるかと存じます。

これでメインの目的であるエアクリーナーケース内の状態確認は完了致しましたが、続いては、カバーと一緒に外したエアクリーナーエレメントの状態確認です。

これはダーティーサイド側(大気側)ですが、少し汚れの付着が多いですので、新品エアクリーナーに交換致します。

エアクリーナーエレメントは交換推奨が40,000km毎となっておりますが、汚れが多い場合は新品に交換する様にしております。

そして、各確認が終了致しましたのでエアクリーナーケースカバーを元に戻しますが、元に戻す前にカバーも清掃しておきます。

内側まで清掃を行った後に、エアクリーナーエレメントのパッキンを噛み込まない様に注意しながらエアクリーナーケースカバーを元に戻します。

あとは、メンテナンスリッドを固定し、外したパーツ達を元に戻せば完了ですが、戻す前にバッテリーケースやカーペット、テールライトカバーを清掃しておきます。

特にこのバッテリーケースは汚れが溜まっていることが多いです。

テールライトカバーも同様にほこりが溜まっている車両がほとんどです。

そして、清掃したバッテリーケース、カーペット、テールライトカバー、バッテリー本体を車両に搭載すれば今回の作業は全て完了となります。

以上、エアクリーナーケース内部のブローバイガス吐出状況を確認して参りましたが、最近にリビルトエンジンに換装されている為当然とは言えますが、ブローバイガスの量が問題無いことに加え、エンジンのフィーリング、音、力感、振動、吹け上がりを総合的に見て、本車両のエンジンの調子が良好であると判断できます。

従いましてお客様におかれましては、BEATの魅力の一つでもある、レスポンスが良く、爽快に吹け上るエンジンを安心して高回転まで回して頂きまして、気持ち良いドライブを安心してお楽しみ頂けるかと存けるかと存じます。

加えまして、トランクルームも隅々まで綺麗に致しましたので、BEATに限らず古い車特有?の埃っぽい感じの無い、清潔感のある状態でご所有頂けるかと存じます。

以上でエンジン関連の確認は完了ですので、次回は、このBEATおける販売前メンテナンス最後となります、【足廻り状態確認編】として、サスペンション等のシャシー部品や足廻りのゴム部品の状態確認及び清掃を行った際の様子をご紹介致します。

では、失礼致します。

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