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ご依頼作業:MercedesBenz W213 E250セダン 室内異音低減作業 その③
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、埼玉県にお住まいのMercedesBenz W213 E250セダン にお乗りのお客様より運転中に発生します内装異音に関してご相談を頂きまして、この度弊社にて異音低減作業をさせて頂くこととなりましたので、4回に分けて作業の様子をご紹介しております。
本車両において発生しておりました異音箇所は以下となります。
①ダッシュボード内部(ビビリ音) ⇒ お客様のお困り箇所
②ダッシュボード上面スピーカーカバー(ピチピチ音)
③ダッシュボード中央VICS・GPSユニット部(ビビリ音)
④センターコンソール内部(ビビリ音)
⑤助手席側Aピラー付け根付近(ピチピチ音)
⑥レーダー探知機本体及び運転席Aピラー付近(軋み音、ピチピチ音)
⑦運転席ドア(ピチピチ音、コトコト音)
⑧助手席ドア(ピチピチ音、コトコト音)
⑨フロントウィンドウ上部ADASユニット(ビビリ音)
前回はセンターコンソール内部及び助手席側Aピラー付け根付近、そしてレーダー探知機周辺における異音対策作業の様子をご紹介致しましたが、今回は第3回目として運転席ドア、助手席ドアから発生していた異音低減作業の様子ご紹介致します。
※前回の作業の様子はこちら ⇒ メルセデスベンツ E250 異音対策 その②
では早速、運転席ドアにおける異音対策からご紹介致します。
このドアからは、段差を少し速めの速度で通過すると、コトコト、ピチピチと音が出ておりました。
Cクラス及びSクラス、そしてGLC含め、今まで異音低減作業を行ってきた車種はどれもドアライニング内に裸の配線が遊んでいたので、このEクラスも原因は凡そ予想できます。
ということで、ドアライニングを取り外しますが、アームレスト下側に隠れている固定ボルト2本を外します。
あとはクリップで固定されているので、内装剥がしを用いて順次クリップを外していけばドアライニングを外すことができます。
ドアライニングが外れましたら、まずはドアパネル側の確認を行いますが、配線が遊んでおり異音が出そうな箇所がみられます。
そこで、共にTESAテープで異音対策を行った後に、各部固定を行い、振動で音が出ないように致します。
これでドアパネル側の異音対策はOKです。
続いてドアライニング側の処理に移ります。
ドアライニング側は明確に異音の原因となりそうな箇所はみられませんが、数カ所異音が発生する可能性のある箇所がありました。
そこで、徹底的に異音の原因をつぶし込む為にも、以上の箇所をTESAテープによる処理と固定作業を行います。
以上で、運転席側ドアの異音低減作業は完了ですので、ドアライニングを元に戻します。
この状態で試走を行いましたところ、運転席側ドアからの異音は無事に解消です。
しかし、助手席側ドアからはやはり異音が出ておりますので、同様の処理を行うことにします。
ドアライニングは外し、ドアパネルを確認します。
助手席側も運転席側と同様に、裸で遊んでいる配線が数本ありました。
これらの配線はいかにも異音が出そうですので、しっかり処理を致します。
これでドアパネル側はOKですので、ドアライニング側に移ります。
助手席側ドアライニングも明確に異音となりそうな箇所はみられませんでしたが、異音が発生する可能性のある箇所を対応していきます。
以上で、助手席側ドアの異音低減作業も完了ですので、ドアライニングを元に戻し、試走をしましたところ・・・
ドアから発生していた不快な異音はピタっと止まりました。
ここまでの異音低減作業により、いつも異音の確認を行う道を走行しても異音は発生せず、かなり静かでストレスフリーな室内空間になりました!
車の剛性感も1ランク、2ランク上がったかのような錯覚に陥ります。
しかし、お客様がお困りになっていたビビリ音は今まで私が確認できた異音とは異なる音で、もっと周波数が高く、小さなビビリ音であり、かなり特殊な路面状況でないと発生せず、異音を確認している道では発生しないことがわかっておりますので、ここからその異音が再現する道を探す為に、かなり広範囲に走り回りましたところ・・・
ようやく、京都府のある道でのみ、今まで全く発生していなかった小さなビビリ音が発生しました!
ということで、そのビビリ音の対応作業は次回にご紹介致します。
では、失礼致します。