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ご依頼作業:LEXUS LS600h(UVF45後期モデル) 室内異音低減作業 その②
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
ブログでは先日に作業をさせて頂きました LEXUS LS600h の異音低減作業の様子をご紹介しておりますが、今現在もガレージ内にてメルセデスベンツ W213 E250 における室内異音低減作業を行っております。
今回作業をさせて頂いております ベンツ W213 E250 の異音はなかなか大変で、ある特定の道でしか異音が発生せず、対応に時間がかかっております。
しかし、お客様は大変お困りで、埼玉県から引き取りを行って参り作業をさせて頂いておりますので何とか異音を解消してご納車できる様に奮闘中であります。
さて、前回ブログの続きとなりますが、この度ご依頼頂きました LEXUS LS600h(UVF45後期モデル)におきまして、以下に記載致します異音に関して異音低減作業の様子を3回に渡りご紹介しております。
①助手席側リアドア ⇒ お客様のお困り事象
②運転席側リアドア
③運転席フロントドア
④助手席ダッシュボード足元
⑤ダッシュボードセンタークラスター部分
前回はその①としてリアドアにおける異音低減作業の様子をご紹介致しましたが、今回はその②として運転席フロントドアと助手席ダッシュボード足元の異音低減作業の様子をご紹介致します。
※リアドアの異音低減作業はこちら ⇒ LEXUS LS600h 室内異音低減作業 その①
では早速、運転席フロントドアの異音に関してですが、段差通過時のリアドアと同様にビビリ音の類では無く、路面のウネリや、歩道の段差をゆっくり降りる様な場面でドアライニングの後ろ側(車両後方側)から『コッコッ』という音がします。
通常の車ですと気にならない音なのですが、この車両は本当に静かなのでこの音が気になってしまいます。。。
リアドアのドアライニング部分から出ていた音と同様の音なので、ドアライニングからの異音であることは予想できますが、色々な箇所を押さえてみても音が発生せず、異音の原因が掴めませんので、ドアライニングを外して異音の出そうな部分が無いか確認を行います。
固定ボルトを外せば、あとはクリップで固定されているのは他の国産車やベンツなどと同様ですので、クリップの位置を確認しながら内装剥がしでクリップを外していきます。
ドアライニングが外れましたら、外側のガーニッシュも外します。
この段階で、異音が出そうな箇所を徹底的に対応していきます。
ウィンドウガーニッシュのドアパネルに接している部分や・・・
ドアライニングと接している部分・・・
そしてリアドアと同様にガーニッシュがドアパネルと接している部分の対応を致します。
ドア側としましては以上の対応を行い、続いてはドアライニング側を見てみます。
さすが、LEXUS LS といえる防音材や吸音材、スポンジなど静粛性向上の為の執念を感じるドアライニングです。
配線の遊びや固定不良などは無く、ドアライニングそのものからの異音の原因となりそうな部分はありませんが、ドアライニング後端のガーニッシュに接する部分に貼り付けられていた不織布が剥がれてしまっておりましたので、改めて貼り付けしておきます。
純正で異音防止の対応が施されている部分はメーカーが開発段階で異音が間違い無く出ていた部分なので、この部分は怪しいです。
以上の異音低減処置を行い、ドアライニングを元に戻して試走を行いましたところ、無事に異音は解消です・・・。
これで、『ミチミチ』や『コッコッ』という原因解析が比較的難易度の高い異音は解消できましたので、残りはビビリ音の類が発生している、助手席ダッシュボード足元とダッシュボードセンターコンソール部分の対応です。
ということで、まずは容易に異音箇所が判明しました助手席ダッシュボード足元の異音対応を行います。
段差を通過する際などに、この助手席側グローブボックス下側からビビリ音がしますので、パネルを外して確認します。
手で振動を加えると、黒色の金属パーツからビビリ音がしていましたので、振動が出ない様にスポンジを挟んで対応致しましたところ、ビビリ音は解消しました。
そして、パネルを元に戻して試走しましたところ、この部分からの異音も無事に解消致しました。
残り最後の異音箇所は、ダッシュボードのセンタークラスターの内部(エアコン吹き出し口の奥)からの異音ですが、内部から発生しており、これはパネル類を外して確認しないといけないので少し大変です。
ということで、作業の様子は次回にご紹介致します。
では、失礼致します。