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錆少なく程度良好 無限マフラー/ワタナベホイール メンテバッチリ HONDA BEAT 販売前メンテナンス エアクリーナーケース内部確認及びトランクルーム清掃
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
本日ですが、W213 メルセデスベンツE250 における室内異音低減作業をご用命頂きましたお客様のお車の引き取りの為に、埼玉にお住まいのお客様の元までお伺いし、車両を引き取って参りました。
ただ今、無事に大阪に到着してブログを記載しております。
お客様は W213 メルセデスベンツE250 の室内の異音に大変悩まれており、かなり前からご連絡を頂いておりましたが、ご自身でも解析をされておられたり、ディーラー様にご相談など色々と異音解決に向けて行動されておりました。
そんな中、先日に、どうしても解決できないとのことで改めてご相談のご連絡を頂きましたが、お客様は埼玉にお住まいと遠方であり、少しお歳召した方で、奥様より弊社まで車両のお持ち込みを反対されていた様です。
そこで、私がお引き取りにお伺いし、異音低減作業を行った後にご自宅までご納車させて頂く旨のご提案をさせて頂きましたところ、大変お喜び頂きまして、この度、大阪から埼玉まで新幹線で向かい、現地で異音を同乗確認した上で車両を大阪のガレージまで引き上げて参りました次第です。
ということで、さっそく明日より W213 メルセデスベンツE250 の異音低減作業の開始です!
※帰ってきたばかりの為、虫さんだらけで恐縮です・・・。
以前に施工させて頂きました LEXUS LS600h の異音低減作業などブログに記載する内容が溜まっておりますが、後日に本車両の異音低減処理作業の様子もご紹介予定で御座います。
さて、弊社のBEAT在庫車両の1台でございます『錆少なく程度良好 無限マフラー/ワタナベホイール メンテバッチリ HONDA BEAT 』ですが、この度販売前に行います販売前メンテナンスを実施致しましたので、その作業の様子をシリーズでご紹介しております。
※車両に関する説明はこちら ⇒ HONDA BEAT 入庫しました
前回は【エンジンルーム清掃及び状態確認編】として、エンジンルームのチェック及び清掃の様子をご紹介致しましたが、今回は第6回目【エアクリーナーケース確認編】として、エンジンの健康状態を計り知る為の一要素であるブローバイガスの状態確認とケース内の清掃、トランクルームの清掃を実施しましたので、その様子をご紹介致します。
※エンジンルーム確認の様子はこちら ⇒ ご納車前メンテナンス エンジンルーム清掃及び状態確認
では早速確認作業に入りますが、BEATにおけるエアクリーナーケース内部の確認はトランクルームのメンテナンスリッドからアクセスすることになりますので、はじめにトランクルームの清掃から行います。
まずは助手席側のテールライトカバーを外し、カバートランクマットやバッテリー、バッテリーケースを取り出して、トランクフロアの状態を確認します。
本車両においてはリアバンパーを外してのリア廻り状態確認にて、エンドパネル等が問題無いことから修復歴に関しては無いことを確認しておりますが、BEATにおいてはリアから大きな力が加わると容易にトランクフロアに歪みが出てしまいます為、通常仕入れの際にはこのトランクフロアの状態を確認しております。
ちなみに、このトランクフロアに修正跡や交換跡がありますと修復歴ありの車両となりますが、もちろん本車両は問題無しです。
また、汚れはございますが、錆など気になる点は特にございません。
状態確認が出来ましたので、清掃に入ります。
こういった奥まった場所は特に汚れが溜まり易いので、念入りに清掃していきます。
バッテリーケース側は形状が複雑で通常手が入らない場所であり、特に汚れが溜まり易いので奥まで清掃していきます。
これで、トランクルームは綺麗になりましたので、続いてエアクリーナーケース内部確認へ移ります。
エアクリーナーケースにアクセスする為には、メンテナンスリッドを固定している4本のボルトを緩めてメンテナンスリッドを外します。
因みに、前オーナー様は関西で有名な多賀大社で交通安全の祈祷を行われた様ですね。
メンテナンスリッドを取り外すと、エアクリーナーケースカバーが見えます。
メンテナンスリッド下側の固定ブラケット部分は、トランクフードから入ってきた水が溜まり易く、状態が良い車両でも錆が発生していることがある部分ですが、本車両は錆が無く綺麗です。
そして、エアクリーナーケースカバーを固定している6本のビスを緩めてエアクリーナーエレメントと共にカバーを取り外しますと今回の目的であるエアクリーナーケース内部を確認することができます。
これは清掃前ですが、ブローバイガスの付着も少なく綺麗な状態ですね。
ブローバイガスとは、ガソリンが燃焼室内で爆発した際に、シリンダーとピストン、ピストンリングの間から抜け出てくるオイルを含んだガスのことで、調子が良いエンジンでも必ず発生するものですが、ピストンリング破損や固着、ピストン本体のリング溝摩耗、そしてシリンダー壁面の摩耗や傷が進行したエンジンではブローバイガスの量が過度に多くなります。
そして、そのブローバイガスはエンジンヘッドカバーからエアクリーナーケース内(左上の部分から)に入る構造となっている為、エアクリーナーケース内のブローバイガスの吐出状況を確認することによりエンジンの状態をある程度図り知ることが出来ます。
一概には言えませんが、エアクリーナーケース内部がブローバイガスでドロドロの車両はピストンやピストンリング、シリンダーの状態が芳しくなく、逆にブローバイガスが少ないとそれらのパーツの状態は健全と言えます(ブローバイガスが少ないからと言って必ず状態が良いとは言えませんが、少なくともブローバイガスが過度に多いエンジンは状態が良くないと言えます)。
従いまして、距離が進んでいる車両が多く、高回転を多用する乗り方となりますBEATにおきましては、エンジンの状態を計り知る上で大事な要素の一つであるエアクリーナーケース内部のブローバイガス状態を必ず確認する様にしております。
話を戻しますが、本車両はブローバイガス付着が少なく、実際のフィーリングや音も含めてエンジンの状態は良好であると判断できます。
そして、内部を綺麗にするために、パーツクリーナーを用いて綺麗に拭き上げておきます。
一度綺麗にしておくことで、気持ち良いだけで無く、ご納車以降のブローバイガスの吐出状況を正確に把握できる様になり、今後のメンテナンスのお役に立てるかと存じます。
これでメインの目的であるエアクリーナーケース内の状態確認は完了致しましたが、続いては、カバーと一緒に外したエアクリーナーエレメントの状態確認です。
これはダーティーサイド側(大気側)ですので、少し汚れは見られますがまだまだ使用可能な状態です(交換指定距離40,000km毎)。
私が本田技術研究所に勤めている時代に購入したBEATなのですが、アクセル踏み込むと息継ぎ症状が出る経験をし、エレメントを確認したらものすごく汚れていて交換したらその息継ぎ症状が完全に解消したという経験をしましたので、その経験からTORINO CARSではこのエアクリーナーエレメントの状態も必ず確認をする様にしております。
そして、各確認が終了致しましたのでエアクリーナーケースカバーを元に戻しますが、元に戻す前に・・・
内部まで清掃を行った後に元に戻します。
取り付けの際にはエアクリーナーエレメントのパッキンを噛み込まない様に注意しながらエアクリーナーケースに固定します。
あとは、メンテナンスリッドを固定し、外したパーツ達を元に戻せば完了ですが、戻す前にバッテリーケースやカーペット、テールライトカバーを清掃します。
そして、清掃したバッテリーケース、カーペット、テールライトカバー、バッテリー本体を車両に搭載すれば今回の作業は全て完了となります。
以上、エアクリーナーケース内部のブローバイガス吐出状況を確認して参りましたが、OH歴がある為当然とは言えますが、ブローバイガスの量が少ないことに加え、エンジンのフィーリング、音、力感、振動、吹け上がりを総合的に見て、本車両のエンジンの調子は間違いなく良いと判断できます。
従いまして、BEATの魅力の一つでもある、ダイレクトなNAエンジンを安心して高回転まで回し切り、爽快なドライブを安心してお楽しみ頂けるかと存じます。
調子が良いことに加え、走り味においてもさすがOHされているエンジンと言えるもので、みっちりと中身が詰まった様な力感を伴いながら高回転に向けてスムーズに吹け上がってくれるので本当に気持ち良いです。
BEATはパワーが無いとよく言われます・・・
もちろんターボの様なトルク感はありませんが、十分な力があると私は思います。
また、普段目にする部分ではありませんが、トランクルームも隅々まで綺麗に致しましたので、ふとカーペットをめくられた際、またバッテリーを交換された際に、『おっ、綺麗』と思って頂ければ清掃した甲斐があるというものです。
次回は、このBEATおける販売前メンテナンス最後となります、【足廻り状態確認編】として、サスペンション等のシャシー部品や足廻りのゴム部品の状態確認及び清掃を行った際の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。