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ご依頼作業:HONDA RVF400(NC35) エンジン始動不良修理作業 その①
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
新年度の4月に入りましたが、わたくしは4月1日より本当にバタバタした日々を過ごしております。
ご成約を頂きましたHONDA CIVIC HATCHBACKのご納車前整備作業(ガラスコーティング及びドラレコ取り付け)に、今回ご紹介致しますHONDA RVF400(NC35)のエンジン始動不良修理作業、そして今現在はメルセデスベンツC63Sカブリオレの室内異音低減作業中、更には事業再構築補助金(コロナウィルスの影響で収益が悪化した事業者への補助金助成事業)を申請する為の資料作成と、やることをパズルの様にはめ込みながらですので、なかなか休みが取れません。
子供が春休みですのでどこか公園にでも連れて行ってあげたかったのですが、気付けば子供の春休みは明日までで。。。
もっと作業効率を上げないといけないと思う今日この頃です。
さて、この度、京都府にお住まいのF様より、バイクのHONDA RVF400(NC35)のエンジン始動不良の修理作業をご用命頂きました。
先日、お客様が約1年ぶりにエンジンをかけようとしたところエンジンの始動できないとのことでご相談頂きまして、修理のご依頼を頂きました。
また、修理作業と併せまして、オイル交換、オイルフィルター交換、車検取得もご用命を頂きましたので、各作業に関してご紹介して参ります。
前職の本田技術研究所に就職した際、はじめバイクのエンジン開発を行っておりましたので、バイクの修理も得意なんです。
では、まずはエンジン始動不良の修理作業をご紹介致します。
入庫頂きまして、まずエンジン始動を試みましたが、確かに全くエンジンがかかる気配がありませんが、極稀に『ボッ』という音がでます為、ガソリンは燃焼室まできており、プラグから火花が飛んでいることは確認できます。
エンジンは、燃焼室に適正な質、量のガソリンが来て、適正な時期にきちっと点火をすれば始動するものです。
しかし、エンジンがかからないということは、可能性としては以下の要因である予測を立てることができます。
①ガソリンが古いことによる始動不良
②空燃比不良(燃料が濃いか燃料が薄い)
③プラグの火花が弱い
1年以上エンジン始動していないということから①もしくは、お客様及び私がその古い燃料で始動しようとしてプラグがかぶることによる③の可能性が高いので、順に確認及び対応をしていくことにします。
ということで、まずはタンクの脱着及びプラグの確認を行う為にカウルを外していきます。
外したカウルの裏側は汚れていますので、綺麗に清掃しながら外していきます。
エンジンなどのカウル内部も清掃を行いながら、どんどん外していきます。
そして、タンクも外します。
これでプラグの確認及び、キャブレターに直接新しいガソリンを供給することができます。
続いて、プラグの確認に入りますが、このRVF400はV4エンジンであり、リアバンクのプラグは容易に取り外すことができるものの、フロントバンクのプラグはアクセスが難しく、ラジエターのステーを外し、ずらしてから取り外すことになります。
そして外したプラグがこちら。
完全にかぶっております。
一応、火花の状況を確認致しましたが、ほとんど火花が飛んでいない状況です。
これではエンジンは始動できません。
プラグがここまでかぶっていることが確認できましたので、一度プラグを元に戻してキルスイッチをオフの状態でスターターモータを回し、キャブレター内に残っている古いガソリンを全て出し切る作業を行います。
本当はドレンから抜くべきですが、キャブレターを外す必要がある(大変なんです)ことに加え、この後にオイル交換を行いますので、この方法で古いガソリンを出し切る作業を行いました。
そして、古いガソリンをキャブレターから出し切りましたらプラグの清掃を行います。
これで、バッチリ火花が飛ぶことを確認できましたので、プラグはこれでOKです。
そして、プラグを元に戻し、新しいガソリンをキャブレターに供給してエンジン始動をトライ致しますが、続きの様子は次回にご紹介致します。
では、失礼致します。