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ハードトップ・ワタナベホイールなどパーツ多数装着 HONDA BEAT Version.Z 納車整備 スタビライザーブッシュ&ラバー交換
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度ご成約を頂き、1月28日にご納車を控えております、『ハードトップ・ワタナベホイールなどパーツ多数装着 HONDA BEAT Version.Z』ですが、ご納車前整備のオプション作業として ①スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーA交換 ②前後ブレーキパッド交換 ③ETC車載器取り付け をご用命頂きましたので、今回より順次作業の様子をご紹介して参ります。
※BEAT Version.Zのご成約記事はこちら ⇒ ハードトップ・ワタナベホイールなどパーツ多数装着 HONDA BEAT Version.Z ご成約頂きました
そこで、今回はスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAを新品へ交換した際の様子をご紹介致します。
BEATにおけるスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換は、硬く硬化したスタビライザー関連ブッシュを新品に交換することで、乗り心地の向上やハンドルに伝わるガタつき低減など、比較的安価に乗り味の質感向上(ヤレ感の解消)が可能な為おすすめな作業の一つです。
では、早速スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換に入りますが、交換はジャッキアップしてフロントタイヤを外して行います。
これがロアアームとスタビライザーの連結部に用いられている交換前のスタビライザーラバーAの様子ですが、潰れと硬化によりヒビが入っていることが確認できます。
まずはこのラバーAを取り外す作業から入りますが、このスタビライザーボルトの両端にあるセルフロックナットを外し、スタビライザーラバーAとスタビライザーボルトを車両から外します。
外したラバーAですが、カチコチに硬化して変形してしまっている為、衝撃吸収力が無くなっており、スタビライザーの細かな動きに対して追従しない為、ガタツキ感や硬質な乗り心地となってしまいます。
そして、運転席側、助手席側両側のスタビライザーラバーAとボルトを外したら、続いてはスタビライザーを車体に固定しているスタビライザーブッシュを取り外す為に、6カ所の樹脂クリップを外してアンダーカバーを外します。
アンダーカバーを外せば、スタビライザーブッシュとブッシュを車体に固定しているブラケットが見えるので、ブラケット固定ボルトを緩めスタビライザーごとブッシュを外します。
これで、今回交換するブッシュ達が外れましたので、新旧のブッシュを並べてました。
上が古いスタビライザーブッシュとラバーAで、手前が新品です。
特にスタビライザーラバーAの形状が全然違うことをご覧頂けるかと存じます。
スタビライザーブッシュは変形が少なく、硬化もあまりしておりませんでしたので、一度交換されていたと予想できます。
取り外しが終わりましたので、ブッシュ達の取り付けに入りますが、取り付け前にスタビライザーやアンダーカバー、そして車体側を綺麗に清掃しておきます。
まずはスタビライザー。
そしてアンダーカバーも表裏両方とも綺麗にしておきます。
最後に、車体側を綺麗にしておきます。
どの部分も通常見えないことに加え、走行していると汚れてしまう部分ですが、滅多に手を入れる部分では無い為お客様による清掃が難しいことに加え、他の部分も販売前メンテで綺麗にしている為、この際こういった部分もしっかり綺麗にしておきます。
しかし、この車両はクロスメンバー含め、錆が軽微で元から綺麗な状態ではありますね。
清掃が完了しましたら、続きましてスタビライザー及びスタビライザーブッシュを車体に取り付けますが、ブッシュには動きを良くする為と異音発生防止の為に、内側にシリコンペーストを塗っておきます。
そして、スタビライザーブッシュをスタビライザーに装着して、ブラケットと共に車体に取り付けます。
スタビライザーブッシュを取りつけましたら、今度はスタビライザー両端のスタビライザーボルトとスタビライザーラバーAを取り付けます。
スタビライザーラバーAを取り付ける際には、ワッシャが2種類あるので間違えない様に注意しながら、上図サービスマニュアルにある通りの順序でラバーとワッシャーを組み付けて、車両に取り付けます。
因みに、純正サスペンションの場合はアームが下がっている為、スタビライザーワッシャーBの変形を防ぐ為に、アームが水平になる様にして取り付けする必要がありますが、本車両は社外の車高調整式サスペンションに交換されており、伸び側ストロークの関係から調整しなくても水平状態であった為、そのまま取り付けが可能でした。
そして、運転席側、助手席側共にスタビライザーボルト両端のセルフロックナットを22Nmのトルクで締め付けます。
ここで、ご自身で交換される方への注意点ですが、このスタビライザーボルト両端のセルフロックナットは過大なトルクで締め付けるとラバーAの潰れ量が過大になってしまう恐れがある為、きっちりと規定トルクで締め付けることをおすすめ致します。
これでスタビライザーラバーAの取り付けが完了ですので、最後に、清掃しましたアンダーカバーを取り付ければ、今回の作業であるスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換は全て完了です。
交換後に、異音が無いか等の確認の為に試走を行いましたが、バネレートと減衰力の高い車高調整式サスペンションが装着されているからか、いつもの交換後よりもフィーリング改善効果が大きかったです。
乗り味にしっとり感が出て、走っていて非常に気持ち良いです。
やはり、スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換は、少ない費用で確実に乗り味の向上が可能ですので、おすすめの作業です。
以上、今回はスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換作業の様子をご紹介致しましたが、次回は前後ブレーキパッド交換作業の様子をご紹介致します。