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錆極少で20周年記念パーツ エスケレートシート装着 HONDA BEAT ご納車前メンテナンス  エアクリーナーケース確認

こんにちは。

ご成約を頂いており、先日よりブログにてご納車メンテナンスの様子をご紹介しております、錆極少で20周年記念パーツ エスケレートシート装着 HONDA BEAT ですが、前回のエンジンルームの確認及び清掃に続きまして、今回は第3回目としまして、エアクリーナーケース内とエアクリーナーエレメントを確認した際の様子をご紹介致します。

エアクリーナーケース内を確認する目的としましては、エンジンの状態を計り知ることのできるブローバイガスの吐出状況を確認する為です。

他のBEATの確認ブログでも記載をしており重ね重ねで恐縮ですが、ブローバイガスはエンジンヘッドカバーからエアクリーナーケースに入るのですが、ブローバイガスの吐出状況を確認することで、ピストンリングやピストンのリング溝摩耗状態、シリンダーの状態を推測することができます。
(ブローバイガスについての詳細説明はこちら

一概には言えませんが、エアクリーナーケース内がブローバイガスでドロドロの車両はエンジンの状態があまり良くないと言え、逆にブローバイガスが少ないとエンジンは健全と言えます(ブローバイガスが少ないからと言って必ず状態が良いとは言えませんが、少なくともブローバイガスが大量に出ているエンジンは状態が良くないと言えます)。

では早速エアクリーナーケースの確認を進めます。

BEATではエアクリーナーケースへアクセスする為に、カーペットを外して、リアトランクのメンテナンスリッドを外す必要が御座います。

ちなみに、このBEATは20周年記念のスカイサウンドが装着されている為、以前使用しておりましたCDチェンジャーが撤去した跡があります(画像の黒い鉄板)。

エアクリーナーケース確認の前に、フロアカーペットとバッテリー、バッテリーケースを外しますが、通常はフロアカーペット単品で外れるものの、本車両は先述のCDチェンジャー跡の為に、フロアマットとメンテナンスリッドは一緒に外す必要があります。

従いまして、フロアマットとバッテリー、バッテリーケースを外すと下の画像の様になります。



トランクフロアは錆等無く、非常に綺麗な状態です。

メンテナンスリッド良く錆が見られる固定部の錆も全くありません。

また、このフロアやリアパネルの状態を見ることでリアの修復歴有無の確認が可能ですが、もちろん、本車両はひずみや曲がり、再塗装も無く問題無しです。

そして、エアクリーナーケース内の確認に進みますが、まずはメンテナンスリッド奥に見えるケースカバーを6本のビスを緩めて取り外します。

カバーとエレメントを一緒に取り外すと今回の目的であるエアクリーナーケースが現れます。

この車両は走行距離が進んでおりますが、過度なブローバイガスが発生している様子は無く、全く問題は無さそうです。

ブローバイガスが増えている車両ですと、ケース底面にオイルが溜まっている車両も御座いますが、この車両は実際のエンジンフィーリングや音なども併せて考えて、エンジンの状態は良好であると言えます。

ホンダのエンジンは、しっかりとメンテナンスをすれば本当に丈夫です。

私はまさにホンダでエンジン開発を行っていましたが、ホンダのエンジンの信頼性はピカ1と断言できます。

確認が終わりましたので、パーツクリーナーを用いて綺麗に拭き上げておきます。

続いて、エアクリーナーエレメントの状態確認です。

これはダーティーサイド側(外気側)ですが、少し汚れが進んでいます。

そろそろ交換時期と言えますが、汚れの件を写真と共にお客様にご提案させて頂きましたところ、エアクリーナーエレメントもご自身で交換されるとのことで、現状のままでご納車させて頂きます。

いつもながらですが、エアクリーナーケースカバーの内側及び外側も綺麗に清掃して・・・

エレメントのパッキンを噛まない様に注意しながら元に戻せはエアクリーナーケース確認は終了です。

後は、予め水洗いで綺麗にしておきましたバッテリーケースやバッテリー、メンテナンスリッドと共にフロアマットを元に戻せば完了です。

以上、ブローバイガス量とエレメントの状態確認の為にエアクリーナーケース内を確認致しましたが、エンジンのフィーリング、音、ブローバイガス量を総合的に見て、全く問題無い良好な状態であると判断できます。

全く問題ないどころか、走行距離が進んでいるにも関わらず、加速は低速から力感があることに加え、高回転まで極めてスムーズに回り、異音も全くない為、非常に良い状態です。

お客様におかれましては、安心してBEATの醍醐味の一つである、エンジンを8500r/minまで回す楽しみを味わって頂けるかと存じます。

これでエンジンの状態確認が完了致しましたので、次回は、シートを外しての内装清掃を行った際の様子をご紹介致します。

では、失礼致します。

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