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こんにちは。

先日のブログにてご成約のご報告をさせて頂きました、愛知県のお客様の元へご納車予定の整備箇所多数 クレタホワイト HONDA BEAT のご納車前整備を行いましたので、2回に分けてその様子をご紹介致します。

今回は第1回目として、通常のご納車前整備に加えて、オプション作業としましてご用命を頂きました、スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーA交換作業を行った際の様子をご紹介させて頂きます。

BEATにおけるスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーA交換は、カチコチに硬化したブッシュを新品に交換することで、乗り心地の向上やハンドルに伝わるガタつき低減など、比較的安価に乗り味の質感向上が可能な為おすすめな作業の一つです。

さて、早速スタビライザーブッシュ及びラバーAの交換に入ります。

まずはジャッキアップしてタイヤを外します。

画像は交換前のスタビライザーラバーAで、まずはこのラバーAを取り外す作業から入りますが、このスタビライザーボルトの両端にあるセルフロックナットを外しますと、スタビライザーラバーAとスタビライザーボルトが外れます。

続いて、左右のスタビライザーラバーAとボルトを外したら、スタビライザーブッシュを取り外します。

スタビライザーブッシュはこのアンダーカバーを外さないと交換できませんので、6カ所のクリップを外してアンダーカバーを外します。

アンダーカバーを外せば、スタビライザーブッシュとブラケットが見えるので、ブラケット固定ボルトを緩めるとスタビライザーごと外れます。

そして、外したスタビライザーラバーAとブッシュがこちら。

共に、硬化しており、変形もしています。

そして、この度交換します新しいブッシュ達。

取り付けは基本的に外した順序の逆ですが、取り付ける前に外したパーツ達を綺麗にしておきます。

TORINO CARSではただ取り付けるのではなく、見えない部分までしっかり清掃してから取り付ける様にしています。

普段はなかなか清掃できない部分ですし、せっかく外したのですから・・・

私の拘りです。

そして、スタビライザーを取り付けに入りますが、ブッシュには動きを良くする為に、シリコンペーストをしっかり塗って取り付けます。

因みにブラケット固定ボルトの締め付けトルクは22Nmです。

そして、アンダーカバーを取り付けて、ブッシュの交換は完了です。

続いてはスタビライザー両端のスタビライザーボルトとスタビライザーラバーAを取り付けます。

因みに、スタビライザーラバーを取り付ける際には、ワッシャが2種類あるので間違えない様に注意です。

そして、アームを1G状態で取り付けることにも注意。

この作業をしないで組付けたのか、スタビライザーワッシャBが変形してしまっている車両も見受けられます。

そして、上図サービスマニュアルにある通りの順序でラバーとワッシャーを組み付けて、車両に取り付けます。

そして、スタビライザーボルト両端のセルフロックナットを22Nmのトルクで締め付けてスタビライザーラバーAの交換は完了です。

以上で、追加オプションでご用命頂きましたスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換は全て完了です。

これで、乗り味の質感向上間違い無しです！

続いては、ハンドルのセンターが少し右側にズレていましたのでハンドルセンターの調整を行います。

通常、ここまで行ってからご納車する中古車販売店はあまりないと思いますが、私自身がこのハンドルセンターのズレは大変気になるので、より気持ち良く運転して頂く為に、基本的にご納車前に調整をさせて頂くことにしております（費用はご納車前整備費用の中に含んでいますのでご安心下さい）。

ハンドルセンターの調整方法としましては、左右のタイロッドを回して、左右のナックルを同じ方向に同じ量動かすことで、アライメントに影響を与えずハンドルセンターの調整が可能です。

そして、調整しては走ってを繰り返し、納得できるところまでセンターが出たところで作業完了です。

これでお客様にも気持ち良くお乗り頂けるかと存じます。

ということで、今回はオプション作業のスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換、ハンドルセンター調整の様子をご紹介致しましたが、次回は全車種行っております通常のご納車前整備の様子をお伝え致します。

では、失礼致します。