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整備箇所多数 クレタホワイト HONDA BEAT 販売前メンテナンス エアクリーナーケース確認
こんにちは。
遂に、昨日にコロナウイルス感染拡大防止策として緊急事態宣言が発令されました。
弊社のある大阪もその対象地域となっており、強い外出自粛の要請が出ましたので、今後は不要不急の外出は本当に控えなければいけないと強く思っているところです。
一人一人が当事者意識を持って、責任ある行動をすることで感染拡大を防ぐことができますので、是非モラルのある行動を心掛けたいものです。
(※弊社は1人で営業していることに加え通勤は徒歩であり、3密に該当する状況とはならない為、営業を続けております)
暗い話題が多くなってしまうこの状況ですが、前を向いて進むことも必要ですので、私は普段と変わらず仕事に関するブログを発信して行こうと思います。
ということで、整備箇所多数 タフタホワイトのHONDA BEAT の販売前メンテナンスの様子をお伝えするシリーズ第3回目として、エアクリーナーケース内とエアクリーナーエレメントを確認した際の様子をご紹介致します。
エアクリーナーケース内を確認する目的としましては、エンジンの状態を計り知ることのできるブローバイガスの吐出状況を確認する為です。
ブローバイガスはエンジンヘッドカバーからエアクリーナーケースに入るのですが、ブローバイガスの吐出状況を確認することで、ピストンリングやピストンのリング溝摩耗状態、シリンダーの状態を推測することができます。
(ブローバイガスについての詳細説明はこちら)
一概には言えませんが、エアクリーナーケース内がブローバイガスでドロドロの車両はエンジンの状態があまり良くないと言え、逆にブローバイガスが少ないとエンジンは健全と言えます(ブローバイガスが少ないからと言って必ず状態が良いとは言えませんが、少なくともブローバイガスが大量に出ているエンジンは状態が良くないと言えます)。
では早速見ていきましょう。
まずは、エアクリーナーケースへアクセスする為に、カーペットを外して、リアトランクのメンテナンスリッドを外します。
トランクフロアも錆等無く、非常に綺麗な状態です。
このフロアの状態を見ることでもリアの修復歴有無の確認が可能です。
もちろん、本車両はひずみも曲がりも再塗装も無く問題無しです。
ちなみに、黒い配線の束はバックカメラの配線です。
(もともとはそのまま数本の配線が通っていましたが、綺麗にまとめておきました)
4本のボルトで固定されているメンテナンスリッドを外すとエアクリーナーケースカバーが見えます。
そして、エアクリーナーケースカバーのビスを6本緩めて取り外すと今回の目的であるエアクリーナーケースが現れます。
結果は、ご覧の様に非常な綺麗な状態です。
実際のエンジンフィーリングと併せて考えて、エンジンの状態は非常に良好であると言えます。
ちなみにブローバイガスはエンジンヘッドカバーと繋がっているケース左上の経路から流入する為、ブローバイガスが多量に発生している車両では、このエアクリーナーケース内にオイル分が溜まってしまいます。
もともと綺麗ではありますが、パーツクリーナーを用いて更に綺麗に拭き上げておきます。
続いて、エアクリーナーエレメントの状態確認です。
これはダーティーサイド側(外気側)ですが、比較的綺麗な状態でまだまだ使用可能です。
もちろん、より吸入効率向上を求めて新品への交換をご用命頂ければ、新品に交換した状態でのご納車も可能です。
参考までに、クリーンサイド側(エンジン側)です。綺麗ですね。
最後に、ひと手間かけてエアクリーナーケースカバー内側をしっかり清掃し、元に戻してエアクリーナーケース確認は終了です。
このBEATにおいては、エンジンの力強さとフィーリングが非常に良いことは以前のブログでもお伝え致しましたが、今回の確認結果と併せて、エンジンの状態が良好であると判断することができます。
お客様におかれましては、安心してエンジンを超高回転まで回す楽しみを味わって頂けるかと存じます。
これでエンジンの状態確認ができましたので、次回からは前後バンパーやサイドエアダクトを外してボディーの状態を確認した際の様子をご紹介していきます。
では、失礼致します。