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整備箇所多数 クレタホワイト HONDA BEAT 販売前メンテナンス エンジンルーム清掃及び状態確認編
こんにちは。
整備箇所多数 タフタホワイトのHONDA BEAT の販売前メンテナンスの様子をお伝えするシリーズ第2回目は、エンジンルーム内の確認及び清掃を行った際の様子をお伝え致します。
駆動方式がMRのBEATはエンジンルームが座席後ろにある為、確認する為には、幌の固定ボルト6本を外して、バルクヘッド後ろ側のメンテナンスリッドを外す必要があります。
その前に、メンテナンスリッドの上にあるカーペットを綺麗に清掃します。
画像にあります、リアバルクヘッドガーニッシュの黒色のモールは、ほとんどのBEATが日焼けでボロボロに劣化して、無くなってしまっているものもあるぐらいですが、本車両はしっかりと綺麗な状態で残っております。
劣化の最大の敵である日光に当たってきた時間が本当に短かったことがこの部分からもわかります。
また、TOYOTA MR-Sのウィンドウリフレクターもご確認頂けるかと思います。
そして、カーペットを外すとメンテナンスリッドが現れますが、この車両も極めて綺麗ですね。
良くメンテナンスをされてきた車両は、だいたいこの部分が綺麗なことが特徴です。
当然、錆も全く見当たりません。
そして、4本のボルトを外してメンテナンスリッドを外し、エンジンルーム内の確認に入ります。
予想通り、良く手入れされていることが伝わってくる綺麗さです。
ホコリが少なく、たまに拭き掃除をしていたのだと思います。
また、ゴムホース関連の劣化も問題無いレベルです。
そして、鮮やかな青色のプラグコードですが、永井電子機器製のブルーポイントパワープラグコードが装着されています。
全く焼けや変色が見られませんので、極最近に交換されたのだと思います。
続いては、このプラグコードを外して、プラグの状態確認を行います。
NGK製のイリジウムプラグに交換されています。
側方電極の摩耗も全くありませんので、このイリジウムプラグもプラグコードと同時期の最近に交換されてことが予想できます。
本車両を運転すると、低速トルクが一般的なBEATよりも太いなぁ~と感じていましたが、エンジンの状態が良いことに加え、このイリジウムプラグとプラグコードによる効果なのでしょう。
エンジンが効率良く出力を発揮するには、「良く吸って」、「良く燃やして」、「良く吐く」が必要なのですが、エンジンの状態が良い(ピストンリングやシリンダー、バルブシート等の摩耗が無い)ことで空気をしっかりと圧縮することができ、イリジウムプラグとプラグコードにより点火の力が強くなることで、この「良く燃やして」が一般的なBEATよりも良い状態となる為、大きなトルクを発揮できているのです。
そして、最後は、12mmのスパナ2本を用意して、アクセルワイヤーの張りを調整して終了です。
遊びを少なく調整するとアクセル操作に対するレスポンスがダイレクトに感じる様になりますので、無料で調整が可能なアクセルワイヤーの張り調整はおススメです。
以上、エンジンルーム内の確認を行って参りましたが、清掃状態から、消耗品の交換状況・・・このエンジンルームからも歴代オーナー様の愛情を感じることができるものでした。
整備箇所が多い、しっかりとメンテナンスされてきたことを裏付けるエンジンルームと言えるもので、この様な車両は私も安心してお客様に販売させて頂くことができます。
第3回目は、引き続きエンジン関連で、エンジンの状態確認の1手法と言えるブローバイガス状況を確認する為に、エアクリーナーケース内の確認、エアクリーナーエレメントの状態確認を行った際の様子をお伝え致します。
では、失礼致します。