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ご依頼作業:HONDA BEAT スタビライザーブッシュ交換
こんにちは。
本日は、HONDA BEATのスタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換をご用命頂きましたので、その作業の様子をご紹介致します。
今回作業させて頂きますフェスティバルレッドのHONDA BEATのオーナー様は、以前私が在庫車両のBEATの整備を行っていたところ、前を通った際にお声がけ頂き、様々なBEATのお話をしていましたところ、『安価で乗り味の改善ができないか?』との話となり、私がおすすめさせて頂きましたスタビライザーブッシュ類交換とタペットクリアランス調整をご用命頂きました次第です。
ただし、できるだけ費用を抑えたいとのことで、タペットクリアランス調整に関しましては完全にエンジンが冷えた状態でタペット音の確認をさせて頂いた後に作業を行う必要があるか判断することとしました。
スタビライザーブッシュ及びラバーAの交換は部品代が非常に安価にもかかわらず、ハンドルから伝わる振動が減ったり、段差を乗り越える際のショックが軽減されたりと確実に乗り味の向上が得られるのでおすすめです。
さて、早速スタビライザーブッシュ及びラバーAの交換に入ります。
まずはジャッキアップしてタイヤを外して、現状の確認。
オーナー様は一度も交換していないはずとおっしゃっておりましたが、恐らく交換していないと思います。
そして、このスタビライザーボルトの両端にあるセルフロックナットを外しますと、スタビライザーラバーAとスタビライザーボルトが外れます。
そして、外したスタビライザーラバーAがこれ。
完全に潰れきった状態であり、硬化してカチコチです。
左右のスタビライザーラバーAとボルトを外したら、今度はスタビライザーブッシュを取り外します。
スタビライザーブッシュはアンダーカバーを外さないと交換できませんので、6カ所のクリップを外してアンダーカバーを外します。
アンダーカバーを外せば、スタビライザーブッシュとブラケットが見えるので、ブラケット固定ボルトを緩めるとスタビライザーごと外れます。
外したスタビライザーブッシュがこれ。
思ったよりも状態が悪くなく、まだ使用可能な状態ではありますが、硬化していることと、表面にひび割れが発生している為、部品代が安価でもあるので交換しておきます。
古いブッシュ達。
長い間お疲れ様でした。
そして、新しいブッシュ達。
これから宜しくお願いします!
取り付けは基本的に外した順序の逆ですが、取り付ける前に・・・
TORINO CARSではただ取り付けるのではなく、各部品をしっかり清掃してから取り付ける様にしています。
見えない部分ではありますが、私の拘りです。
アンダーカバーも泥汚れたホコリがたくさんでしたが、しっかり綺麗します。
そして、スタビライザーを取り付けますが、ブッシュには動きを良くする為に、シリコンペーストをしっかり塗って取り付けます。
因みにブラケット固定ボルトの締め付けトルクは22Nmです。
続いてはスタビライザー両端のスタビライザーボルトとスタビライザーラバーAを取り付けます。
因みに、スタビライザーラバーを取り付ける際には、ワッシャが2種類あるので間違えない様に注意です。
そして、アームを1G状態で取り付けることにも注意。
そうしないと、スタビライザーワッシャBが変形してしまいます。
そして、スタビライザーボルト両端のセルフロックナットを22Nmのトルクで締め付けてブッシュ及びラバーの交換完了です。
タイヤを取り付ける前に、タイヤハウス内も汚れていたので、綺麗にしてから取り付けます。
これで、スタビライザーブッシュ及びスタビライザーラバーAの交換は完了ですので、続いてはタペット音の確認を致します。
まずは、エンジンルームにアクセス。
そして、エンジンが冷えていることを確認して、エンジンを始動してタペット音の確認を致します。
結果は・・・
少し音はするものの、明らかにカチカチと音が出ている訳ではないので、問題無しと判断しました。
もちろん、クリアランスは広がっていると思いますが、お客様も特に気になっている訳では無いとのことでしたので、できるだけ費用を抑える為にも調整は保留します。
もし調整する場合は、エンジンが完全に冷えた状態で行うことに注意しましょう。
そして、アクセルワイヤーの遊びが過大でしたので、規定値に調整を実施しました。
エンジンリッドを取り付ける前に、エンジンルームもできる限り綺麗に清掃しておきました。
以上で、今回ご用命頂きました作業は滞りなく全て完了です。
ご用命頂きました作業は完了しましたが、その他の各パーツをチェックした際に気になる部品は数点ありましたので、お客様にはお伝えするつもりです(現在、お客様と連絡が取れない状況ですので、後からになってしまいますが・・・)。
最後の最後に、綺麗に洗車と室内清掃をして、あとは、お客様のお引き取りを待つのみです。
ということで、今回はHONDA BEATのスタビライザーブッシュとスタビライザーラバーAの交換の様子をお伝え致しましたが、TORINO CARSではお客様が気持ち良く車を運転する為の相談も受け付けております。
今回の様に『できるだけ費用を抑えて効果的な整備をしたい』等、何でもお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
では、失礼致します。