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しっかり整備された程度極上HONDA BEAT 販売前メンテナンス エンジンルーム清掃及び状態確認編
こんにちは。
5回目となる、程度極上でカスタマイズ多数のHONDA BEAT 販売前メンテナンスの様子をお伝えするシリーズですが、今回はエンジンルーム内の確認を行い、BEATの楽しさ、気持ち良さの根源でもあるエンジンに関連するパーツの状態確認及び清掃を行った際の様子をお伝え致します。
BEATのエンジンルームを確認する為には、幌の固定ボルトを数本外して、バルクヘッド後ろ側のメンテナンスリッドを外す必要があります。
早速確認に入る為に、リアカーペットをめくりますが、メンテナンスリッド周辺もこの様に非常に綺麗です。
当然、錆も全く見当たりません。
そして、メンテナンスリッドを外して、エンジンルーム内の確認に入ります。
もはや綺麗なのは当然として、様々なパーツが交換、追加装着されていることがわかります。
まず、ヘッドカバーがブラスト加工されてピカピカであることに加え、ホンダマークと12VALVEといった文字が赤色で塗装されております。
また、インジェクターカバーのMTRECの文字も同様に赤色にペイントされていたり、通常、錆が目立つヒューエルフィルターも赤色で塗装されており、パッとエンジンルームを見た際の印象が全然違います。
そして、このBEATにはなんと、ブローバイガスのキャッチタンクが綺麗に装着されています。
ブローバイガスとは、ガソリンが燃焼室内で爆発した際に、シリンダーとピストンリングの間から漏れ出てくるオイルを含んだガスのことで、純正状態ではヘッドカバーからそのままエアクリーナーケース内に入り、もう一度燃焼させています。
本来、エンジン的には新鮮な空気のみを吸って、燃やすことが理想ですが、実際は環境対応とコストの観点から、このオイルを含むブローバイも一緒に吸い込んで燃やしているのが実情です。
それに対し、このブローバイガスのキャッチタンクは、このタンクにオイルや汚い成分を落とし、貯めることで、綺麗な空気をエアクリーナーケースに導きエンジンが吸うことができる様にする装置で、エンジンにとっては非常に良い装置と言えます。
前オーナー様が車のことを良く理解されており、車両を大事にしていたことが伺えます。
そして、エンジンからのブローバイガス量をチェックする為に、キャッチタンク内を確認致しましたが、非常に綺麗なものでしたので、エンジン音やフィーリングから総合的に判断して、本車両におけるエンジンの状態は良いと判断できます。
更に、デスビベンチレーターと呼ばれるパーツも装着されています。
これは、BEATの定番不具合であるデスビの固着の要因の一つであるデスビ内のNOxを排出することで、デスビの固着等の不具合を防ぐパーツです。
こういったパーツはBEAT弱点部品に対する延命となる為、非常にありがたいパーツです。
しかしここまで、しっかり対策してあるとは、前オーナー様の拘りは本当に凄いです。
続いては、プラグの状態確認です。
電極に少し摩耗は見られますが、まだまだ使用可能な状態です。
当分そのままでもOKですが、もちろんイリジウムプラグ等のお好みの新品プラグに交換後ご納車させて頂くことも可能ですので、お気軽にご相談下さいませ。
最後は、アクセルワイヤーの遊びが規定値よりも少し大きかったので、張りを調整して終了です。
遊びを少なく調整するとアクセル操作に対するレスポンスがダイレクトに感じる様になりますので、調整はおススメです。
ちなみに、TORINO CARSに入庫するBEATに一般的に行うタペットクリアランスの調整に関しては、このBEATは83,470km時に調整済の為、今回は調整はしておりません。
以上、エンジンルーム内の確認を行って参りましたが、所有欲を満たしてくれるパーツが装着されていたり、車両を長い間良い状態に保つ為のパーツが装着されていたりと、ご購入頂くお客様におかれましては大きなメリットになると共に、大きな安心材料の一つになるかと思います。
更に、エンジン関連でいえば、83,470km時にタイミングベルト、ウォーターポンプ、TDCセンサーや、補器ベルトが交換済みで、更に、83,600km時にはクラッチまで交換されているという、本当にしっかりと整備がされているBEATです。
生産から28年が経過しているお車ですので、確実に不具合が起こらないとは約束をすることができませんが、少なくとも一般的なBEATよりは不具合が起こる可能性は低く、信頼性は高いと断言できます。
BEATを良い状態で長くお楽しみ頂きたいお客様におかれましては、この車両をお選び頂くことがBESTの選択になると信じております。
次回は、販売前メンテナンスの最終回として、エアクリーナーBOX内の確認、エアクリーナーエレメントの状態確認を行った際の様子をお伝え致します。
では、失礼致します。