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販売車インプレ:volkswagen up!

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

不定期掲載となっておりますが、TORINO CARSで販売、取り扱った車両のドライブインプレッションを『販売車インプレ』としてご紹介するシリーズ。

第4回目となる今回は、私の元マイカーとして約8,000kmを伴にし、この度TORINO CARSの車両として販売させて頂くこととなりましたvolkswagen up!(フォルクスワーゲン アップ)のドライブインプレッションをご紹介致します。

尚、短距離試乗のインプレッションでは無く、マイカーとして長距離を走り込んだインプレッションとなりますので、volkswagen up!がどのような乗り味の車なのか、是非ご参考として頂ければ幸いです。

では、早速ドライブインプレッションを『走行性能』、『乗り心地(ハンドリング)』、『総評』と分けてご紹介致します。

【走行性能】

エンジンに関してはオーソドックスなポート噴射1.0リッター直列3気筒(75ps/9.7kgm)で、数値だけを見ると軽自動車ターボと同等ですが、実際に走ると数値以上の力強さを感じます。

フライホイールの重さが適切なのに加え低回転域でかなり点火時期を進めている様で、低回転からしっかりとトルクが出ており、家族4人乗車でも全く不満を感じることはありません。

up!のインプレで低回転のトルクが無いとの記事を見たこともありますが、燃費との兼ね合いで2500r/min以下は意図的に低開度域のスロットルを絞っている様で確かにトルクが無いように感じますが、少し踏み込むとこのエンジンがしっかり低回転域からトルクがあることがわかります。

そして、2500r/minを超えてからはスポーティーと言えるほどの力強さで、坂道でもぐんぐん上っていくほどの力があるエンジンです。

この力強さは軽自動車ターボでも味わえないものです。

エンジン音に関しては3気筒のものですが、ブロック剛性の高い硬い音質で安っぽさは全く無く、振動も抑えられており、常用域から高回転まで回した際にも不快感はありません。

低く太い排気音も適度に聞こえてきて、この音によって更にトルクの太さを感じることができます。

とにかく、エンジンに関しては、フィーリング、音、力強さ共に、1.0リッター直列3気筒という響き以上のものをもたらしてくれるものとなっています。

続いて、ミッション(ASG)はシングルクラッチの自動MTとなりますが、クリープが無いことと、変速時の空走感がある点が特徴と言えます。

一般的に上記の点がネガと捉えられて、up!の評価が下がってしまっている様ですが、車好きにとっては大きなネガにはならないと思います。

むしろ、トルコンATやCVTとは違い、アクセル開度に対してダイレクト且つリニアに加速感が出ますので、この点がネガを大きく上回り、車好き、運転が好きな方にとっては楽しさに繋がる要素でもあります。

しかも、自分でマニュアル操作も可能なのですが、アクセルを緩めてシフト操作をして、シフトチェンジして、という自分で好きなタイミングでシフトチェンジさせるという行為はまるでマニュアルトランスミッションを操作している様で、車を自ら操っているという感覚を色濃く感じさせてくれます。

【乗り心地(ハンドリング)】

この車の最大と特徴と言えるものですが、とにかく乗り心地がすばらしいです。

極めて高いボディー剛性によって、サスペンションが非常にしなやかに動いていることが実感でき、且つ欧州車特有のしっかり感、どっしり感が異様に高く、本当に質感の高い乗り心地と言えます。

大きな段差でも鋭い突き上げは皆無で、一般的な国産A-Bセグメント車に乗った際に感じる、大きな入力が入ったときの「グシャッ」とした感覚がありません。

この乗り心地の質感の高さがこの車の一番のポイントで、はっきり言ってA-Bセグメントの車の中では敵なしだと思います。

もちろん、高速道路での直進安定性も抜群に優れています。

VWが車の基礎となるボディーを本当にしっかりと作り込んでいるからに他なりませんが、『この車格でこのボディー剛性、シャシー剛性が必要か』と思うほど各部剛性が高いです。

しかし、ドイツのアウトバーンでこのサイズ、このホイールベースで安心して走行するにはこのレベルのものが必要なのだと思います。

また、ハンドリングも大変優れており、ハンドルの切り角に対する車両の動きもびっくりするぐらいリニアで、ロールはするものの、ロールスピードが緩やかで不安感はありませんし、高いスピードでもグイグイと曲がっていく様は最新のスポーツカーを運転している感覚に似ています。

ワインディングの様な道は、高い安心感で、サラっと凄い速度で駆け抜けることができます。

とにもかくにも、私はこのup!という車の最大の特徴は、その過剰クオリティーと言えるボディー、シャシー性能によりもたらされるクラスを超越した、しっかり感、どっしり感を感じることができる高い動的質感だと思います。

【総評】

このup!という車を運転すると、フォルクスワーゲンというメーカーの凄さを実感できます。

『このクラスならこんなもの』という概念を超越しており、走行性能に一切手抜きをしていません。

1度運転して頂ければすぐに感じ取って頂けるものです。

また、燃費が優れている点も一つの特徴で、燃料はハイオクではありますが、街中でも15km/L程度、郊外路では20km/Lを確実に超えます。一度非常に流れの良い道ばかり走った際は25km/Lを超えました。

シンプルなエンジンではあるものの、燃焼効率を突き詰めれば、動力性能に不足なく、この燃費を実現できるといういい例だと思います。

このup!の前に乗っていたターボエンジンの軽自動車よりも燃費は確実に良く、当方の走り方では、レギュラー⇒ハイオクになった分の金額増加分を燃費で取り戻している感じで、トータルのガソリン代はあまり変わっていません(むしろ安くなっていると思います)。

更に、ドライブインプレッションではないですが、ドアの鋼板が厚く剛性が高い為、オーディオの音質が望外に良かったり、一目で如何にも厚い塗膜であることがわかる高い塗装品質も満足感を高めてくれる要素でした。

このup!という車は、リアの窓が開かないといった点やASGにクセがあるなど、人によってはネガに感じる部分があるかもしれません。

運転の安楽さという点でも国産車の方が優れているかもしれません。

しかし、過剰クオリティーともいえるボディー、シャシー等によりもたらされる『ザ、欧州車』と言える高い動的質感を感じながら運転できるという点は、『自動車』というものがお好きな方に非常に高い満足感をもたらしてくれるものだと思います。

私自身、本当に毎回乗る度に『いい車だな~』と感じていました。

生活環境により泣く泣く手放しましたが、ずっと乗っていたいと思わせてくれる車です。

以上、volkswagen up! のドライブインプレッション及び私の感じる総評でした。

このup!は弊社で販売させて頂くこととなりますが、もし弊社のup!とご縁がなかったとしましても、是非、車好きな方、運転が好きという方にこのup!という車を運転して頂き、所有して頂きたいと考えています。

もう生産が終了してしまい、新車では購入できない車両となってしまいましたが、私個人的には後世に残る名車の一つになるのではないかと思っていますので、一度ご試乗等されては如何でしょうか?

何かしらの驚きや新鮮な感覚、そして良い車を運転する満足感を味わって頂けるかと存じます。

以上となりますが、これからも不定期でこのようなドライブインプレッションをお届けしていこうと考えておりますので、『この車種のインプレをUPして欲しい』など御座いましたら是非リクエストを頂ければ幸いです。

では、失礼致します。

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